推しと元彼は同じグループ【雪男】 (ページ44)

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貴方side
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画面をじっと見ていると震え出した携帯。

翔太くんからだった。
…何で？

頭の中は大混乱。え…どうしよ。
パニック状態だった私は手が滑り通話のボタンを押してしまった。

そっと携帯を耳に当てる

え、話し出さないんだけど？

荒ぶる心を隠すように冷静に装う。

『……………もしもし…? 』

翔「…もしもし」

　

沈黙。

　

『えっと……どういったご用件で…？』

「その…ご飯に行きませんか」

『それは、先程言ったように…』
「お願いします」

そう、食い気味で答えて来た翔太くん。
そこまでして私とご飯に行きたい訳は何なのか。

『ほら…私は一般人で、しょ、翔太さんは芸能人ですし…』

「それなら、、いいお店があります」
「お願いします…だめ、ですか？」

あぁ、前にも聞いたことあるよこの台詞。
連絡先を聞かれたときだ。
私はこの感じに弱い。

そこから、私が言って、翔太くんが返して、と話が進まないまま時間が過ぎていった。

全然人目のつかないところにあり、個室ばかりのお店があるらしいんだけど……

やっぱり、だめだ。

「俺が行きたいんです。Aさんと。」

翔太くんが不意にそんなことを言う。

そんな事言われたら…まるで翔太くんが私を…

勘違いもほどほどにしろ。私。

でも、自担から言われたらこう…どうしても変な気持ちになる。

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『20時…』

「え、？」

『金曜の20時なら…空いています。』

「えっ、あ、はい！よっしゃ(小声)」
「詳しくは、あの、後ほど送ります」

『…はい』

『それじゃあ、おやすみなさい』

「おやすみなさい…！」

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…はぁ。
こうやってまた私はお願いを承諾してしまった。
私は、押しに弱い。

ご飯…か。

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可愛い服、あったかな。