41 ページ41
.
.
1人、部屋で考え込む。
数時間前の出来事があってから、
他の事に集中なんかできなくて…
手元にはあの紙切れ。
見慣れた数字の並びをただ見つめる。
なぜ蓮はわざわざ店に来てこんな事をしたんだろう。
というか、なんで店を知っているんだろう。
考えても考えても謎は深まるばかりで。
もちろん電話なんて…できない。
したところで話す事無いし…
いや、話したい事はある。
なんで急に別れようとしたのか…
聞きたいけどそんなの聞ける訳ない。
というか、突然別れを告げた元カレが急に来て
電話番号を渡して「電話して」って…
普通だったら意味がわからなくて苛立ったりするのだろうけど…
蓮にそんな感情を抱かない私は、
よっぽど蓮の事が好きだった…んだろうなと思う。
かといって、嬉しい訳では…無い、と思うし
電話しようなんて思っていない。
だれど、この番号にかけたら蓮の携帯に繋がり
蓮と話せる…と考えたらそれは今の私にとっては不思議でたまらなくて。
なんでか自分でもわからないけれど
蓮の番号を登録した。
電話なんて、かける事ないけど。
1839人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Mearu | 作成日時:2020年7月3日 12時