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1人、部屋で考え込む。

数時間前の出来事があってから、
他の事に集中なんかできなくて…


手元にはあの紙切れ。

見慣れた数字の並びをただ見つめる。


なぜ蓮はわざわざ店に来てこんな事をしたんだろう。
というか、なんで店を知っているんだろう。


考えても考えても謎は深まるばかりで。



もちろん電話なんて…できない。

したところで話す事無いし…
いや、話したい事はある。

なんで急に別れようとしたのか…
聞きたいけどそんなの聞ける訳ない。


というか、突然別れを告げた元カレが急に来て
電話番号を渡して「電話して」って…

普通だったら意味がわからなくて苛立ったりするのだろうけど…


蓮にそんな感情を抱かない私は、
よっぽど蓮の事が好きだった…んだろうなと思う。

かといって、嬉しい訳では…無い、と思うし
電話しようなんて思っていない。

だれど、この番号にかけたら蓮の携帯に繋がり
蓮と話せる…と考えたらそれは今の私にとっては不思議でたまらなくて。



なんでか自分でもわからないけれど

蓮の番号を登録した。









電話なんて、かける事ないけど。

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作者名:Mearu | 作成日時:2020年7月3日 12時

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