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・向井目線
どないしよ、鞄置いてきてしもうた
明日はオフやけど、さすがに財布とかないと困る
店に戻るか迷って、行く当てもなく彷徨うと
「なぁー、あんた」
『な、なんや！？』
酒臭い輩に絡まれる
しかも、コイツ同業者やろ
どっかで見たことある顔しとるで
「暇そうじゃん、俺の相手しろよ」
『せんわ、離れろ』
「そーやって、撮影の時もカッコつけてるみたいだけどさ〜」
どうやら俺ってことを知ってて声掛けたみたいやな
元から近かった距離は更に詰められて、気持ち悪い吐息が耳に掛かる
「イケメン彼氏に股開いて喘.いでんだろ？」
『は？』
なんで知っとるんや？
コイツもタチ専で、共演なんて一度もしたことないはず
「どうせ、遊ばれてるんだろうけど」
『ゔっ、』
スル、と首筋を指で撫でられて鳥肌が立つ
『離せや！』
嫌悪感が上限を達して、組まれた肩を無理矢理解く
「慰めてやろうって思ったけど、泣かせてやるよ」
『いっ、！！』
今までにない強い力で腕が掴まれて、そのまま引き摺られ_______________
「その手、離してもらえません？」
包まれた
大好きなめめの匂いに
『めめっ』
「な、なんだお前」
「康二の恋人ですけど？」
美人と同じで男前に睨まれると怖いらしく、男は大人しく腕を離した
そして俺はすぐに、後ろから回されためめの手を握った
「おい、お前」
『な、なんやっ！？』
突然、男は縮こまった俺に視線を移して笑った
「思ったより、いい彼氏じゃねーか」
『は？』
「幸せにしてもらえよ」
『え、あ、どーも？』
グッと親指を立てると、背中を向けて人混みへ消えてしもうた
え、結局なんやったんや？
「え、どういうこと？」
『分からん、俺にもサッパリや』
拍子抜けした俺はアホ面をしながら振り向いて、めめと目を合わせる
「ぶはっ、はっは！なんだよそれっ！」
『ちょ、笑わんでよ！』
急に恥ずかしくなって、大好きな胸に顔を埋めた
それに応えるように、めめは抱き締める力を強める
「俺、ちゃんと言ったじゃん」
『へ？』
「東京の夜は危ないから気をつけなよ、関西のお兄さんって」
その瞬間
俺はめめを突き飛ばした
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スメシ - ぬおさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ございません！お酒も飲んだことないお子ちゃまで背伸びしすぎましたが、楽しんで頂けて幸いです！お気になさらないで下さい！私も誤字脱字ばっかりなので笑。 (2021年9月20日 20時) (
レス) id: d18bd80c72 (このIDを非表示/違反報告)
ぬお - あ。誤字ってしまいました！読んだことがあるお話で運命？！と思ったという話です…すみません… (2021年8月23日 17時) (レス) id: 0b5ba9310b (このIDを非表示/違反報告)
ぬお - おしゃれすぎます…ゆりぐみにもめめこじにもきゅんきゅんしました…！最高ピーマソ！カクテル言葉っていうのがロマンチックです…スメシ様の作品を探して読んだら読んで、好き好き思ったお話で運命！？とか思っちゃいました… (2021年8月23日 17時) (レス) id: 0b5ba9310b (このIDを非表示/違反報告)
スメシ - スーさん» コメントありがとうございます。いえいえ、遅いも早いもないです！お話を読んでいただいて、コメントまでしてくださるなんて、作者にとっては感無量です！スー様からの応援、いつも励みになりました！本当にありがとうございました！ (2021年4月23日 20時) (レス) id: 9a5e6b609c (このIDを非表示/違反報告)
スー - 完結おめでとうございます！！遅くなってしまいすみません…お話を読んでいけばいくほど引き込まれました。完結まで、お疲れ様でした！ (2021年4月22日 22時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スメシ | 作成日時：2021年4月12日 0時
