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・向井目線
『俺も、蓮くんにお礼したい』
「え、俺に？」
『うん、いっぱい俺にくれたから』
蓮くんの輝く指輪をなぞれば、不思議そうな表情を丸出しに俺を見つめた
『俺も、蓮くんに会えてなかったら、こんなに幸せになれへんかったよ』
「当たり前でしょ、康二を幸せにするのは俺なんだから」
『自信の塊やな』
ドヤ顔の蓮くんは、勝ち誇ったように額にキスをして来た
そや、この優しさに、この温もりに
何度も助けられたんや
そして、馬鹿正直で真っ直ぐでおってくれたから
俺は見失うことなく、今の場所に来られた
『やから、蓮くん
俺を見つけてくれて、ありがとう
俺を忘れないでくれて、ありがとうや』
ポロリ
溢れた涙は、蓮くんのものやった
自分でも泣いとる理由が分からん様子で涙を拭っとる
その姿が、どうしようもなく愛おしくて
『蓮くんっ』
「おわ」
『大好きやで！』
両手をいっぱいに広げて丸ごと包み込んだ
俺もこの先、蓮くんを幸せにするっていう気持ちを込めて
「それだけ？」
『え？』
「俺は愛してるよ」
よくも真顔でそんなこと言えるわ
こっちはドキドキで死んでまいそうやで
『いや、俺も愛してんで』
「知ってる」
そう言ってキスして、また俺を黙らせるんや
追い返せへん俺も悪いんやろうけど
『ほな、風呂にするか』
「一緒にね」
『…変なことはせんでよ』
「それは何回も言ってるじゃん」
耳元に顔が近づけられ、いつもの甘い声で
「康二次第だよ、て」
『あ、ほ！！』
「ふは、耳真っ赤」
『喧しい！』
耳押さえても、どうせ顔まで赤いんやろ？
その証拠に、目の前の奴は大爆笑
『笑すぎや』
「だって、可愛いから」
『うぅ』
「その顔したら襲うからね」
また意地悪そうに目を細めて、手を引いていく
夕暮れが夜に染まる日没
俺たちには特別な思い出の時間
それも長い時間経てば日常になってしまう時がくる
せやけど蓮くんが居れば、どんな毎日も色褪せることはないから
俺は死んでも
いや、死ぬまで蓮くんに恋をする
『れん、くんっ』
「、っ康二…」
繋いだ手を
抱きしめた腕を
絡んだ視線を
永遠に
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スメシ - ぬおさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ございません！お酒も飲んだことないお子ちゃまで背伸びしすぎましたが、楽しんで頂けて幸いです！お気になさらないで下さい！私も誤字脱字ばっかりなので笑。 (2021年9月20日 20時) (
レス) id: d18bd80c72 (このIDを非表示/違反報告)
ぬお - あ。誤字ってしまいました！読んだことがあるお話で運命？！と思ったという話です…すみません… (2021年8月23日 17時) (レス) id: 0b5ba9310b (このIDを非表示/違反報告)
ぬお - おしゃれすぎます…ゆりぐみにもめめこじにもきゅんきゅんしました…！最高ピーマソ！カクテル言葉っていうのがロマンチックです…スメシ様の作品を探して読んだら読んで、好き好き思ったお話で運命！？とか思っちゃいました… (2021年8月23日 17時) (レス) id: 0b5ba9310b (このIDを非表示/違反報告)
スメシ - スーさん» コメントありがとうございます。いえいえ、遅いも早いもないです！お話を読んでいただいて、コメントまでしてくださるなんて、作者にとっては感無量です！スー様からの応援、いつも励みになりました！本当にありがとうございました！ (2021年4月23日 20時) (レス) id: 9a5e6b609c (このIDを非表示/違反報告)
スー - 完結おめでとうございます！！遅くなってしまいすみません…お話を読んでいけばいくほど引き込まれました。完結まで、お疲れ様でした！ (2021年4月22日 22時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スメシ | 作成日時：2021年4月12日 0時
