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一人で壁に寄りかかりながら大好きな彼が店から出てくるのを待っとると
「お疲れ様でした」
やっと来た
『め、めめっ』
「ごめん、お待たせ」
不安に思いながらも駆け寄れば、一緒に帰ることを前提に謝ってくれて嬉しくなる
ちょっとは機嫌治ったんかな？
『明日も大学なんやな』
「ん」
『大変やな、大学生は』
「ん」
…まだ怒っとるみたいやな
ん、んってなんやねん！さっきから相槌しか打っとらんからな！？
『なんで怒っとるん』
「怒ってない」
『嘘や！めめはもっと俺に優しいもん！』
こんな風に冷たい返事なんてせんし
俺のこと見ないで会話するなんてあらへん
「康二…」
『やだ、離れんからな』
道端や関係なく、俺はめめに抱き着いた
いつもやったら、めめも腕を回してくれるんやけど
その手は俺の肩に添えられて、身体を離そうとしてきた
「康二、顔だけでも見せて？」
『嫌や、そう言って離れる気なんやろ』
更に力を込めてしがみ付く
すると、堪忍したのか背中へ長い腕を回してくれて
グッと耳元に顔を寄せてきた
「俺が康二の好きなところは、このフワフワな癖っ毛と
すぐに突き出す唇
笑うと埋もれる目
舌ったらずな話し方
明るくて気配り上手なとこ…」
ポンポンと出される褒め言葉に、俺が耐えきれへんで胸元に顔を押し付けると
「あと、俺のことが好きで仕方ないところ」
『っ、』
ちゅっ、と耳にリップ音が落とされた
「ふは、その顔も好き」
『んっ』
そっと顔を見合わせると、待っていたかのような甘いキスをされる
「俺、そのくらい康二のこと好きだから
康二が離れたいって言っても離す気ないよ」
そう言って、もう一度口付けを交わす
少しの荒々しさを含んだキス
「確かに怒ってるのは認める、けど俺の方の問題だからさ、今回は見逃して？」
『どうしても言えへんの？』
「うん」
共有はして欲しい気持ちはある
せやけど、無理にって訳やないから…
交換条件や
『帰ったら、俺にいっぱい優しくしてくれる？』
「うん」
『なら ええ』
俺が身体を離して歩き出そうとしたら、めめは一瞬ニヤッと笑った
「でも、アッチの方では優しく出来ないから」
『っ！？』
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スメシ - ぬおさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ございません！お酒も飲んだことないお子ちゃまで背伸びしすぎましたが、楽しんで頂けて幸いです！お気になさらないで下さい！私も誤字脱字ばっかりなので笑。 (2021年9月20日 20時) (
レス) id: d18bd80c72 (このIDを非表示/違反報告)
ぬお - あ。誤字ってしまいました！読んだことがあるお話で運命？！と思ったという話です…すみません… (2021年8月23日 17時) (レス) id: 0b5ba9310b (このIDを非表示/違反報告)
ぬお - おしゃれすぎます…ゆりぐみにもめめこじにもきゅんきゅんしました…！最高ピーマソ！カクテル言葉っていうのがロマンチックです…スメシ様の作品を探して読んだら読んで、好き好き思ったお話で運命！？とか思っちゃいました… (2021年8月23日 17時) (レス) id: 0b5ba9310b (このIDを非表示/違反報告)
スメシ - スーさん» コメントありがとうございます。いえいえ、遅いも早いもないです！お話を読んでいただいて、コメントまでしてくださるなんて、作者にとっては感無量です！スー様からの応援、いつも励みになりました！本当にありがとうございました！ (2021年4月23日 20時) (レス) id: 9a5e6b609c (このIDを非表示/違反報告)
スー - 完結おめでとうございます！！遅くなってしまいすみません…お話を読んでいけばいくほど引き込まれました。完結まで、お疲れ様でした！ (2021年4月22日 22時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スメシ | 作成日時：2021年4月12日 0時
