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そして、お土産やらを買い終わって、俺たちは旅館までやって来た
旅館言うても、めめが学生ってこともあって、なるべく安いところにしたんや
俺が払うとか、他の安そうなホテルを提案したんやけど
「恋人に払わせたくないし、康二の浴衣が見たい」なんて言うて聞かんのよ
よう分からん子やな
そんで、現在は
チャプン、
『気持ちええな〜』
「ん“〜、」
大浴場におる
しかも露天風呂で、星やらお月様が綺麗なんやで！
『めめ、眠そうやな』
「めめ？」
『蓮くん…』
「んは、可愛い」
人目があるということやからか
いつもみたいにキスされるんやなくて、優しく頭を撫でられた
俺は、ちょいと期待して突き出していた唇を大人しく引っ込めて、遠慮気味に蓮くんの胸に頭を預ける
「ん、なに？」
『別に、くっついたらあかんの？』
「いや、そりゃ嬉しいけど…」
言葉に詰まっためめを見上げると、どうやら照れとるようやった
あー、かわええな
「公共の場で襲われたいの？」
『へっ！？』
「嫌だったら離れて、マジで」
蓮くんは両手で顔を隠して、いつもの余裕はなかった
それが嬉しくて
俺も蓮くんに意地悪したいなって思うて
『嫌やけど、蓮くんと触れてたい』
ギュッと手を繋いで、引っ込めていた唇を再び突き出した
ふふ、俺の思惑通りや
「上がったら覚悟しとけよ」
『蓮くんっ』
熱の籠った、優しいキス
誰かに見られてたら、なんてスリルも心地ええ
『んふ、楽しみやな』
「なに、溜まってんの？」
クスッと笑うと、蓮くんの髪から水が滴り落ちた
その水滴は俺の頬へと降りてきて、湯船に吸い込まれていく
色っぽいな
『やって、久しぶりやから』
「うん」
『…蓮くんが、欲しいの』
首筋や鎖骨、体の至る所に付けられた印は
時間と共に薄くなって消えてしもうた
それは俺のも、蓮くんのも
「ほんと、マジでなんなの」
『ん、っ』
もう一度触れた熱
それは熱くて熱くて
あーあ、逆上せそうや
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スメシ - ぬおさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ございません！お酒も飲んだことないお子ちゃまで背伸びしすぎましたが、楽しんで頂けて幸いです！お気になさらないで下さい！私も誤字脱字ばっかりなので笑。 (2021年9月20日 20時) (
レス) id: d18bd80c72 (このIDを非表示/違反報告)
ぬお - あ。誤字ってしまいました！読んだことがあるお話で運命？！と思ったという話です…すみません… (2021年8月23日 17時) (レス) id: 0b5ba9310b (このIDを非表示/違反報告)
ぬお - おしゃれすぎます…ゆりぐみにもめめこじにもきゅんきゅんしました…！最高ピーマソ！カクテル言葉っていうのがロマンチックです…スメシ様の作品を探して読んだら読んで、好き好き思ったお話で運命！？とか思っちゃいました… (2021年8月23日 17時) (レス) id: 0b5ba9310b (このIDを非表示/違反報告)
スメシ - スーさん» コメントありがとうございます。いえいえ、遅いも早いもないです！お話を読んでいただいて、コメントまでしてくださるなんて、作者にとっては感無量です！スー様からの応援、いつも励みになりました！本当にありがとうございました！ (2021年4月23日 20時) (レス) id: 9a5e6b609c (このIDを非表示/違反報告)
スー - 完結おめでとうございます！！遅くなってしまいすみません…お話を読んでいけばいくほど引き込まれました。完結まで、お疲れ様でした！ (2021年4月22日 22時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スメシ | 作成日時：2021年4月12日 0時
