１１、※ ページ12
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俺の初めてっことは、その…
『抱いてくれるん？』
「うん、むしろ抱きたい」
『あっ』
放置されていた手が、ぎゅっと握られた
『でも、初めて会ったやろ』
「今じゃ普通じゃない？」
『東京はそういうもんか』
「東京だけじゃないと思うけど笑」
眉を下げたかわええ笑顔に心臓が更に音を立てて暴れる
『君は、男でもええの？』
「お兄さんなら、いいよ」
不安そうに俺が尋ねると、それを紛らわせるかのように頭を撫でて
ちゅ、と額に柔らかいものを添えた
「ふは、顔真っ赤」
『や、や、やって…キスっ！』
「これだけじゃお兄さん、体保たないよ」
『んっ』
今度は唇に
『あ、う……んん』
何度も角度を変えられて、攻め込まれるようなキス
嵐のようで、追いつくだけで必死になってまう
「っは、キスも初めて？」
『ふか、のは…初めてっ』
ネタで数回友達としただけで、ガチのやつは知らん
すると、少し機嫌を損ねたような顔をして
『な、にっ』
服を捲り、俺の胸に顔を埋めた
今まで経験したことのない快感で、変な声が溢れる
『それ、やだっあ！』
「感じてるじゃん」
『ひぅ、！』
更に片方が丁寧に摘まれて、腰が反り立つ
下半身が熱くなって、先走りがパンツを濡らしとるのが嫌なくらい分かった
「こっち、凄いね」
『あっ、ん…』
「えっろ」
何言うとるん？
俺のこと見下ろしとる君の方が100倍は雰囲気出とるで
何人の女の子を抱いてきたんやろうな、て嫉妬してまうくらいにな
「お兄さん、脱がせてもいい？」
ここまでやっておいて聞くか？
律儀なんか意地悪なんか、クラクラに溶けてしもうた頭では考えられへん
ええよな、欲望に溺れたって
今まで我慢して来たんやもん
少しくらい、ご褒美くれよ
『うん、抱いてや』
勇気を出して、自ら触れるだけのキスを交わしてみると
少年は今日初めて照れを見せて笑った
「忘れられなくなるくらい、めちゃくちゃに抱くよ」
その言葉通り
俺たちは可笑しくなるくらい乱れた
何度も何度も初めての熱に夢中になって
手を繋いでキスを交わして、体を重ねた
でもな
朝になって目を覚ますと
君は姿を消していた
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スメシ - ぬおさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ございません！お酒も飲んだことないお子ちゃまで背伸びしすぎましたが、楽しんで頂けて幸いです！お気になさらないで下さい！私も誤字脱字ばっかりなので笑。 (2021年9月20日 20時) (
レス) id: d18bd80c72 (このIDを非表示/違反報告)
ぬお - あ。誤字ってしまいました！読んだことがあるお話で運命？！と思ったという話です…すみません… (2021年8月23日 17時) (レス) id: 0b5ba9310b (このIDを非表示/違反報告)
ぬお - おしゃれすぎます…ゆりぐみにもめめこじにもきゅんきゅんしました…！最高ピーマソ！カクテル言葉っていうのがロマンチックです…スメシ様の作品を探して読んだら読んで、好き好き思ったお話で運命！？とか思っちゃいました… (2021年8月23日 17時) (レス) id: 0b5ba9310b (このIDを非表示/違反報告)
スメシ - スーさん» コメントありがとうございます。いえいえ、遅いも早いもないです！お話を読んでいただいて、コメントまでしてくださるなんて、作者にとっては感無量です！スー様からの応援、いつも励みになりました！本当にありがとうございました！ (2021年4月23日 20時) (レス) id: 9a5e6b609c (このIDを非表示/違反報告)
スー - 完結おめでとうございます！！遅くなってしまいすみません…お話を読んでいけばいくほど引き込まれました。完結まで、お疲れ様でした！ (2021年4月22日 22時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スメシ | 作成日時：2021年4月12日 0時
