目黒さんの家政婦です (ページ50)

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岩「俺はそのままでいいと思うけど」

　『ダメなんです』

　靴屋さんに連れてきてもらった

　今まで自分が背が低いとか思わなかったけど

　目黒さんと照くんの隣に立つことによって

　自分の小ささに気付いた

岩「そんなの履いたら足痛めるって」

　10センチのヒールを試着してる私をみて言う

　『でも、これ可愛くないです？』

岩「かわいいけどさー」

　どうやら私がヒールを履くことが不満らしい

　『これにしよかな～』

　椅子に座って自分の足を眺める

岩「一回立ってみ？

　ちょっと歩いてみないと

　座ってる時と感覚違うと思うよ」

　『あ、そうですね』

　ゆっくりと立って

　照くんの横に並ぶけど、、、

　『、、、照くん背高い』

岩「(笑)」

　10センチプラスしても

　全然身長差がある

岩「歩ける？」

　照くんが手を取って少し前をゆっくり歩く

　『あ、意外といけるかも』

　ピンヒールじゃないから

　そんなにぐらつかない

岩「じゃあ、買うの？」

　『買います！』

　さっき座ってた椅子に戻って

　履いてたぺったんこの靴に履き替える

岩「買ってあげる」

　『え、まって！』

　ヒールを持ってレジへ向かう

　照くんの腕をつかんで引き留める」

岩「初めてのヒール祝い」

　『なんですかそれ(笑)』

　真顔で言うけど

　
　そんな真剣な顔で謎発言しないで

岩「ここは甘えとけって」

　『、、、じゃあ、お言葉に甘えます

　ありがとうございます』

岩「おう」