目黒さんの家政婦です (ページ27)

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目黒side

　「今日もいないのか」

　リビングのテーブルには

　
　ラップをかけられた飯が置いてある

　あいつがいない証拠だ

　それをレンジで温めなおしてから食べる

　「いただきます」

　あいかわらずあいつの作る飯はうまい

　そういえば

　「、、、すみれの飯もうまかったな」

　あいつがこの家に来てからは

　すみれのことを思い出す回数は減った

　でも思い出すだけで

　いまだにすみれを愛おしく感じるし

　会いたいと思う

　「、、、どこに行ったんだよ」

　

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　
　食べ終わって

　
　自室に戻ろうと

　ドアノブに手をかけたが

　その横の部屋に目を移す

　今はあいつの部屋だけど

　前まではすみれの部屋だった

　あいつも気づいてるだろう

　この部屋は俺の元カノが使ってたって

　でも、あいつは何も聞いてこない

　「、、、ま、知りたくもないか」

　改めて部屋に戻ろうとしたら

　『ゴホッゴホッ』

　「え？」

　あいつの部屋からくるしそうな咳が聞こえてきた

　「いるのか？」

　隣のドアノブに手をかけて

　そーっと入ると

　『うぅ、、、』

　汗だくで顔を真っ赤にしてうなされていた

　「やばいな、、、」

　とりあえず水と体温計持ってこよう

　