目黒さんの家政婦です (ページ19)

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　『ありがとうございました～』

　久しぶりのバイト

　おしゃれで今人気急上昇中のカフェで働いてる

　『、、、』

　ふと頭によぎる

　昨日の目黒さんの辛そうな顔

　すみれさん、、、

　どんな人なんだろう

　目黒さんにとってとても大切な人ってことはわかる

　『、、、元カノさんだったら

　まだ好きなんだろうなぁ』

　

.

店長「Aちゃん！もう上がっていいよ！」

　雑念を晴らすかのように働いていたら

　いつの間にか上がりの時間になっていた

　『ありがとうございます！

　お疲れ様です！』

.

　『今日は和食にしようかな～』

　帰り道のスーパーで買い出し

　食べれないものとかあるのかな

　また聞かないと

　『、、、無難に肉じゃがにしよ』

店員「ありがとうございましたー」

　『うぅ、重い、、、』

　肉じゃがの材料は重いものばっかりだ

　ここから徒歩10分くらい

　『がんばろ、、、』

　もう着くってときに

　.

　

？「あれ、お嬢ちゃん」

　聞き覚えのある声がして

　振り向くと

　『、、、っ』

　借金取りの男が私を舐めまわすように見ていた

男「お嬢ちゃ～ん、探したんだよぉ？

　どこに隠れてたの？？」

　じりじりと近づいてくる

　『こないで』

男「借金返せてないよ？

　どうするの？」

　『触らないで！！』

　男は私の腕をギリギリと握る

　『離してよ！』

　男の手を振り切る

男「わかってんのか？！

　お前が今いる場所も

　調べればすぐにわかる

　お前の親しい人だってわかんだよ！

　その人に迷惑かけたいのか？！」

　男が声を荒げる

　『、、、なにが言いたいの』

男「金、返せないんだったら

　体で払ってもらうしかないよねぇ」

　『、、、、っ』

男「あぁ、抱くとかそういうことではないよ

　さすがにそこまで悪い男じゃないんでね」

　『何を言ってるの』

男「俺の店のキャバ嬢やる？

　借金ぶん稼いでくれたら

　それで終わりにする

　それに、あんた可愛い顔してるし

　意外と楽に稼げるかもよ？」

　

.

　『、、、わかった、やる』

男「物わかりのいいお嬢ちゃんでよかった

　これ、俺の名刺

　絶対連絡しろよ」

　男は私に名刺を握らせると

　去っていった

　『～～～っ』

　悔しさのあまりに言葉が出なかった