目黒さんの家政婦です (ページ9)

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　『んぅ、、、』

　カーテン隙間からの太陽の日差しで目が覚めた

　『、、、起きなきゃ』

　あ、スマホ

　ダメもとで電源ボタンを押してみる

　『あ！』

　見慣れたリンゴのマークがでてきた

　なんだ、充電切れてただけか

　待ち受けにしていた友達との写真が表示され

　やっと安心できた

　『よかった、』

　ん？

　10時5分

　

　『10時5分？！』

　初っ端から家政婦失格じゃん！

　ベットから飛び起きリビングに直行

　『目黒さん！ごめんなさい！』

　あれ

　いない

　『お仕事にいったのかな、

　もしや、まだ寝てる？』

　テーブルにふと目をやると

　一枚のメモが

　「夜ご飯は家で食べる

　電話番号からLINE追加しといて

　 080-****-****」

　男の人っていう字だ

　『よし』

　メモを片手に

　奇跡的に復活したスマホでLINEを開き

　電話番号を打つ

　『これかな』

　恐らく目黒さんの後ろ姿であろう

　アイコンが出てきた

　『追加っと』

　えっと、、、

おはようございます。
井上Aです。
寝坊してしまってすみません。
夜ご飯、了解いたしました。

　『ちょっと硬い？うーん』

　送信された画面を睨みながら頭をひねっていると

　『あ、既読ついた』

　目黒いいよ
目黒昨日はだいぶ疲れてたし
目黒21時頃に帰る

　目黒さんってそっけなさそうで

　見た目もすごいクールだけど

　実は結構優しい人なのかな

ありがとうございます
21時ですね!了解しました。

　『送信っと』

　既読をついたのを確認してスマホを閉じ

　リビングを見渡す

　『何からしようかな』

　綺麗で特に散らかってないけど、、、

　

　ぐぅ～～～～～～～～

　『、、、お腹すいた

　とりあえずご飯食べよう』

　