目黒さんの家政婦です (ページ31)

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目黒side

　「さっきのはダメだろ」

　冷蔵庫に手をついて頭を抱える

　熱のせいで涙目で火照った顔で

　上目使い、フルコンボだった

　よく理性が飛ばなかったものだ

　今日のあいつは超危険生物だ気を付けて接しないとだめだ

　「はぁ、、、

　薬持って行くか」

　あ、ゼリー病院行く前に食べれなかったから

　冷やしなおしてたな

　それも持って行こう

　
.

　「入るぞ」

　返事がないから寝てるのかと思って

　そーっと入ると

　布団に潜り込んでもぞもぞと芋虫かのように動いている

　「何してんの」

　頭だけひょこっと出して

　『なんか、胸が気持ち悪いです』

　「熱が上がったのか？」

　『目黒さんにぎゅーってしたときから

　胸のドキドキが止まらないんです』

　さっきの理性が飛びそうになった顔で俺を見る

　「、、、寝たら治る」

　そういうとまた

　布団に潜り込んでもぞもぞし始める

　「おい、薬飲むぞ

　その前に胃に何か入れないといけないけど

　ゼリー、食えるか？」

　またひょこっと顔を覗かせて

　コクリとうなずく

　「ちょっと起き上がれるか」

　肩に手を回して

　起き上がるのを助ける

　『ゼリー、、、』

　「ほら」

　蓋を開けて

　スプーンと渡す

　「、、、いらないのか？」

　ゼリーを見つめたまま

　受け取りそうにない

　『、、、食べさせてくれないんですか』