・ ページ6
・
あれから、すっかり意気投合した俺たちは、
「A〜♪」
『め〜め〜♪』
なんてあだ名を呼び合いながら、顔を見合わせて笑い合っていた。
収録を中断していることなんて、忘れてしまうほど、少しの時間、心の底からAとの会話を楽しんだ。
そんな少しの時間で、知ったこと。
俺らが探していたチワワの飼い主であり、調理の専門学校に通う20歳の女性
ジャニーズなんて全く興味がなかったけど、たまたま立ち寄った本屋さんで、俺が表紙を飾る雑誌を1冊買ったこと。
このたったの２つだけ…
手当てする間の限られた時間だったから、仕方ないとはいえ…
もっともっと君のことを知りたい！なんて初対面でありながら思ってしまった俺は
頭のネジがぶっ飛んでるほど、馬鹿げてる…
『すみません。お仕事中なのにチョコがお邪魔して、あげく私まで怪我の手当てしてもらってほんとうにありがとうございました。』
「いいえ、どういたしまして」そう言うと、何度も申し訳そうに頭をぺこぺこする。
俺よりも3歳年下なのに、しっかりしてて礼儀正しくて、めっちゃいい人じゃん！
そこへ、めめ〜！とラウールがこっちに走ってきて、Aを見て、驚いた。
ラウール「えっ…！？待って！んー？人違いかなぁ…いや、多分そうだと思う…
間違ってたら、ほんとごめんなさい！もしかして、AAさんですか？」
ラウールがそっと近づくと、Aは、はい。と不思議そうに返事した。
ラウール「えっ！やっぱりそうだったんだ！ねぇ、僕のこと覚えてる？」
『……えっ、もしかして、、ラウールくん…？』
ラウール「うん、そうだよ！ほんっと、久しぶりだね！さっきは、遠かったからちゃんと顔見えなくてわからなかったけど、近くにきたらもしかして？って思ってさ」
『うん、久しぶり！あ、そうだったんだ。私も全然、気づかなくてごめんね？』
ラウール「ううん。確か、小学校で1回だけクラス同じになって、バレンタインにチョコくれたよね？」
「ば、ば、バレンタイン！？」
『えー、そうだっけ…？もう遠い昔のことだから忘れちゃった…ふふっ』
えぇ！？
いったいこの2人は、どういった関係なの？
訳、わかんないんですけど〜！
ラウールのやつ、本名チョコもらったとか言ったら、マジで許さねぇからな！！
あれ、なんでこんなに本気になってんだ…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 683人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜桃(プロフ) - 雪姫さん» 雪姫さん、とても嬉しいお言葉ありがとうございます。かっこいい…と言っていただけて嬉しいです🎶 (2023年3月8日 14時) (
レス) @page8 id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - めめええぇ〜と叫んでしまいそうなくらい、最高です。かっこいいわ…続き待ってます。 (2023年3月6日 1時) (レス) @page7 id: 2fedfb09fc (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - モフさん» ありがとうございます😊 (2023年3月4日 14時) (レス) @page3 id: 6b6429c2bb (このIDを非表示/違反報告)
モフ - めめ、最高！ (2023年3月4日 12時) (レス) @page2 id: cad6fed786 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
