可 愛 い 君 に、 僕 は 恋 し た【Ren.M】

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蓮Side


俺と言い合いしながら、朝ごはんを食べ終えた乃愛は、身支度をするために洗面所へ


「ごちそうさまでした！」


手を合わせて、食器をひき、1日のスケジュールを確認して、持っていくものを鞄に詰めていると


「…えっ、どこだっけ？…やべっ！」


大事な映画の台本を失くしたことに気づく


Aに聞いたら、自分のものぐらいちゃんと管理して！って怒られそうだしな…


なら、乃愛でも頼るか！


「乃愛ちゃん、乃愛ちゃん、乃愛ちゃーん！！」


乃愛「もういつまで''ちゃん''付けで呼ぶつもり？もう中学生なんだからね！」


名前を連呼しながら、洗面所に行くと、めっちゃ嫌な顔をされる。


ほんとツンデレだよね…


乃愛「…じゃなくて、ウザいとか言ってごめんなさい」


身支度の手を止めて、ペコと頭を下げる乃愛


「仕方ないなぁ…いいよ。でも、お小遣いなしね？笑」


乃愛「えぇー、ちゃんと謝ったじゃんー。おねがい!おねがい！今月金欠なの！」


「うそうそ、口では言うけど、一回もしたことないでしょ？これまで」


乃愛「わーい！やったぁ！」


手をあげて、抱きついてくる乃愛は、反抗期でもやっぱり可愛いと思ってしまう。


もう、娘バカだわ…笑


乃愛「あのね〜ふっかさんの主演映画あるじゃん？」


「あー、『僕のイチバンボシ』」


乃愛「そそ！毎日のようにさ、俺の自信作だからぜっーたい観に行ってね！って何件も通知くるんだけど…」


「ふはは、ふっかさんらしいね笑」


乃愛「だよね笑」


「でさ、俺のトリ◯リオンの台本知らない？」


乃愛「知らないし、みてなーい。あ、私もパパに聞いたいことあったんだった！」


「なに？」


乃愛「体操服知らない？」


「え、知るわけないじゃん」


乃愛「洗濯機の乾燥機にも入ってないんだけど…」


まず、聞く人、間違ってない？


「洗濯してくれてるのママだし、ママに聞けばいいじゃん…」


乃愛「えぇー、聞いたら絶対怒られんじゃん…だからパパに聞いたの！」


なら、やっぱりAに頼るしかないじゃん…


「じゃあ、一緒に怒られに行く？」


乃愛「なんか悪いことしたの？パパ」


「多分だけど、台本読んだまま寝落ちして、どっかに置き去りにした可能性100%だから…」


乃愛「それ私より怒られるやつじゃん！」


それから乃愛が髪を結ぶのに10分程、待って、2人で怒られにいくことに。

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