可 愛 い 君 に、 僕 は 恋 し た【Ren.M】

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「ここじゃあれだから、あそこのベンチまで歩ける？」



手繋ごうか？と私の手を取って、たまたま近くにあったベンチまで
手を繋いで支えてもらいながら歩く。




目黒蓮は、かっこいいだけじゃなくて、とても優しいんだね。




高校で付き合った彼氏と別れてから、彼氏なんて居なくてもいい…




別れるのが寂しいだけだから…





なんて思ったけど、隣で優しく微笑んでくれる目黒蓮の優しさに触れ
切実に恋がしたいと思ってしまった。




でも、アイドルと一般人の恋愛なんて御法度だよね…




これは、夢で終わらせなければいけないのかな…




気付けば、目黒蓮をじっと見つめていた。




「ん？どうかした？」




『…いや、なんでもないです。』




「そう。じゃあ、ここ座って」




私の手を離して、そっと座らせてくれて、私の前にしゃがみ、「ちょっと沁みるけど我慢してね？」と




素手で、消毒液が染み込んだコットンを傷口に優しく当ててくれる。




大事なことだから、もう一回言わせて！素手で！！




私、今、人気アイドルの目黒蓮に素手で手当てしてもらってます！！




『えっ、素手ですか？』




「うん。俺、全然、気になんないタイプだから大丈夫」




なんて返していいのかわからず、出まかせで




『目黒蓮さんは、なんでこんなにも優しいんですか？』




「ふは(笑)目黒蓮さんって、なんでフルネームなの？」



あはは、と絆創膏を貼り終わると、手を叩いて爆笑する。



待って、笑い方がめっちゃかわいい…




「フルネームじゃなくても、めめとか目黒くんとか、呼びやすいのでなんでもいいよ？」



あ！名前、教えて？と、私の隣に腰を下ろした。




やばい、顔がイケメンすぎて、至近距離だと心臓もたないってば…




『AAです』




「Aさんかー、じゃあ、Aって呼んでもいい？」




『はい！そしたら〜、目黒くんでいいですか？』




「えぇー、どーしよっかな〜？」




と悪戯な笑みを浮かべて、



「めめがいいんだけど、だめ？」と、耳元でそっと囁かれた。




『えっ！？』




さっき会ったばかりなのに、めめって呼んでって、いったい、目黒蓮は何者なんだ！？




「ねっ？いいでしょ？A♪」




『うん、めめっ♪』



って、私、承諾しちゃってるし笑



「Aって、可愛いあだ名だね！」



『めめも可愛いですよ笑』







私、今、めっちゃ幸せ♡

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