宏光と24H (ページ13)

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5:00PM

俺の同級生のみっちゃんは真面目

それはもう、誰もが認めるくらいに

つい最近、そんなみっちゃんに彼女ができた

彼女は俺の妹・・・・

すんごい、複雑・・・・

でも俺とみっちゃんと妹は幼なじみで

幼いながらも、みっちゃんも妹も

お互いに好き合ってて

いつか付き合うんだろうな～って思ってた

そんな"いつか"が高校生になって今きてる

ここまで長かったなぁ・・・

毎日両方から相談される俺の身になってくれ

と、思う時もあったけど

とりあえず丸く収まったみたいでよかったなぁと思ってたのもつかの間

「なぁ～よこーさん、Aとさ・・・」

「ん、なに？」

「その・・・・」

兄だからこそ言い難いのだろう

でもお年頃だから

何が言いたいかくらいは分かるよ

「・・いいんじゃない？みっちゃんもAも付き合ってるんだし、俺に許可とかとろうとしないでね」

「・・っ、い、いや！！その・・・」

なんだ、なんだ？？？

「・・・キスしたいなって・・・」

おいーーーー！可愛いな、おい！
こないだ手を繋いで歩いてるのを見かけたけど、気づかないふりをした

まさかのそれ以上にはなっていない

「みっちゃん・・・・頑張って」

顔を真っ赤にしてモジモジしてるみっちゃん

可愛いな、この奥手BOYめ

兄の俺がいうのもなんだけど

妹のAは可愛い

誰かの物になるのとか本当はすごく嫌

だけどみっちゃんならいいかなって思えるのは

みっちゃんが本当にいいやつで

俺も大好きだから

「キス・・したいけどさ・・・初めて・・だよね？」

「・・・そりゃあ、たぶん？いや、兄だけどさすがにそんなことは知らないよ？」

「だよな・・・・」

項垂れてる！！！
可愛いんだよなぁ、みっちゃん

「男なんだから、思いっきりいきなよ、みっちゃん」

「思いっきりか・・・」

「好きな男からのキスを嫌がる子なんていないよ」

「そうかな・・・？」

「みっちゃんは、Aのこと好きなんでしょ？」

「・・・うん／／／」

「それならさ！」

「・・・好きだからこそ、できないんだよな」

真っ直ぐに前を見つめながら

でも優しい目をして話すみっちゃん

不覚にもキュンとしてしまった

兄でした

5:16p.m