陽だまり夫婦と8人兄妹

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亮愛Side


あぁぁ、顔があっつい！


だけど、蓮ってさ、ほんと罪深い男だよね…


いつのまにか見つめてたみたいで、蓮が不審な目でみてる。


だって、こーやって、きゅん♡っとすることをさらっと言ってくるんだもん！


そんな優しくて、かっこよくて男らしいところに惚れちゃったのかなー？


な〜んてね笑


蓮「お願いだから、熱は出さないでね。俺だけじゃなくて、子供たちまで心配しちゃうから」


亮愛「大丈夫。出さないよ？」


蓮「はぁ…よかった」


亮愛「でもこれから色々みんなに頼らなきゃだね…」


蓮「そんなこと心配しなくていいよ。家族なんだしみんなで協力。ねっ？そうでしょ？」


亮愛「そっか。ありがと…」


寝たままだと心配掛けちゃうしなーとゆっくり起上がろうとすると腰を支えて起こしてくれた。


蓮「俺含めて8人いるんだし、どうにかなるよ。亮愛は、生まれてくる赤ちゃんを守ってあげてね」


しんどい時は隠さないでよ？
俺ができる範囲でサポートするからさ
と背中を摩りながら安心させてくれる。


亮愛「ほんと優しいねー」


蓮「それは、亮愛もね」


顔を見合わせて2人で微笑んでいると、扉が音を立てて開く。


大介「あっ、かーちゃん！」


涼太「具合どう？」


翔太「もう平気なの？」


康二・真都「「うわーん！！」」


制服で、黄色の帽子を被り、ピンクのランドセルを背負ったうきうきの大介と
心配そうにする翔太と涼太は、部屋に入ってくるなり、側にきてくれた。


康二と真都は、大粒の涙を溢しながら、ぱぱぁ〜と蓮に抱きつく。


蓮「あれ？着替えてないじゃん」


亮愛「みんなごめんね。もう大丈夫だよ」


大介「ほんと！？がんばりやさんなんだから、ゆっくりしないとだめだよ？」


と頭を撫でてくれる大介。


蓮「この2人なんで泣いてんの？」


康二と真都を両腕に抱えて宥めながら、翔太と涼太に話しかける蓮


翔太「幼稚園行きたくないんだって」


蓮「なんでだろ？翔太と涼太も家出れる？」


涼太「出れるよ」


蓮「送ってくから翔太と涼太と大介は、玄関で靴履いて待ってて？」


翔太「マジ！？」

涼太「めっちゃラッキーじゃん！」


大介「やっふー！」


亮愛「よかったね！行ってらっしゃい〜」


蓮「康二と真都に話したら下行くね」


翔太・涼太・大介「はーい、行ってきまーす♪」


ルンルンで部屋を出ていく3人を見送ってる間も、蓮の腕でわけもなく泣き続けている康二と真都


どうしたのー？

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