・ ページ36
その日もいつものように自室で過ごしていた
僕が昼間からずっと部屋にいることを心配して
母さんには陽の光でも浴びるために散歩してきたら？
なんて提案されて
散歩……行くか…近くの公園まで行ってみようかな
って考えてた時だった
部屋に電話のなる音が響いた
表示を見るとそこにはヒョンジニヒョンの名前が
「ヒョン」
HJ「おお〜エルヤ、久しぶり」
HJ「元気してた？会いたくてたまらないよウリアギ」
相変わらず僕を赤ちゃん扱いしてくるところは変わらないんだな
「何もすることなくて、何も出来なくて」
「ずっと部屋で過ごしてますけど元気です」
「ヒョンたちはみんな元気？カムバステージ見てますよちゃんと」
ヒョンたちは相変わらず元気なようで
変わらない日々を過ごしているみたい
HJ「STAYがね、エルに会いたい〜エルに愛してるって伝えて〜って」
「ふふ、それで電話してきたんですか？」
HJ「焦らなくてもずっとみんなここに居るから、待ってるからね」
ずっとみんなここに居る
その言葉が嬉しくて安心して
でも胸の奥がギュッと苦しくなって
どう返事をすればいいのか分からなくなった
HJ「ん？どうかした？」
「……この間、アンチの投稿見ちゃって」
「僕帰らない方がいいのかなって思っちゃって」
「でも、戻ってもいいんだよね、帰っていいんだよね？」
電話の向こうでヒョンは優しく笑った
HJ「何言ってんの、エルの場所はここでしょ？」
HJ「エルが欠けたらスキズじゃない」
HJ「誰か一人でも欠けちゃダメなんだよ俺らは」
HJ｢ちゃんと待ってるから、安心して帰っておいで｣
ありがとう、他のみんなにも会いたくてたまらないって伝えて
そう言って電話を切った
待っててくれる人達がいる
安心して帰れる場所があるんだ僕には
その事実が今の僕にとって救いだった
「…久しぶりに外に行こうかな」
夏の青空の下で太陽の光を浴びて
風に揺れた髪がくすぐったかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 329人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
爽(プロフ) - ヤギさん» コメントありがとうございます！作品作りへの励みになります嬉しいです(♡) (2023年2月6日 2時) (
レス) id: b40ebeab14 (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても好きです！！！楽しく読ませていただいてます！ (2023年2月6日 0時) (レス) id: cd34ba817a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：爽 | 作成日時：2023年1月29日 23時
