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【voice】06 ページ6

隼のリクエストで帰り道に呪文を唱えるコーヒーショップに寄った。自分では唱えないから、誰と行っても一緒だとは思うんだけど。メニュー表を楽しそうに見ながらどっちがいいかとジェスチャーで聞いてくる。




『…こっち?』


【 お ひ め さ ま は ま っ ち ゃ の や つ ?】


『そうだね、寒いから…ね』




いつも一緒にいくと、隼は期間限定のものを…期間限定のものって必ず長い名前だから呪文になるんだよな…なんて思いながら注文をしてあげる。




【 ひ と く ち ど う ぞ 】




いつも決まったものしか頼まないわたしに、必ず隼は一口わたしにくれる。前に言っていたけど『おいしい!』と笑ってくれる表情が好きとか…言ってた。そんな気恥ずかしい台詞をよくも顔色ひとつ変えずに言うな…と。




『うん、おいしい!』




そんなこと思いながらもおいしいから必ず言ってしまうんだけど。




『寮まで歩いて帰ろうか?距離もそんなにないし』




わたしの言葉に隼が嬉しそうに頷く。日が暮れそうな帰り道をふたりでゆっくり歩いていく。こんな優しくてゆっくりした休日は久しぶりだったな…なんて振り返った。




『今日の楽しかったこと、また今度…声が出た日に話そうね。やっぱり、早く隼の声が聞きたいよ』




彼が言葉を返す代わりに、ポンポンと頭を撫でてくれた。

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設定タグ:ツキウタ , 霜月隼 , ツキアニ   
作品ジャンル:アニメ
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mel(プロフ) - 唯花さん» お返事遅くなり申し訳ありません。リクエストありがとうございます。書いてみますのでお待ちいただけますと嬉しいです。 (2019年9月23日 12時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
唯花 - できれば空のお話が読みたいです。 (2019年6月1日 21時) (レス) id: 1cf2f285a8 (このIDを非表示/違反報告)
mel(プロフ) - まるさん» ご指摘有難う御座います。外したつもりで外れていませんでした。外して参りました。以後、しっかり確認してから作品作り致します。 (2018年10月30日 21時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月30日 21時) (レス) id: 1f40b9752d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mel | 作成日時:2018年10月30日 19時

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