【voice】03 ページ3
時計の針の音だけが妙に大きく聞こえる。
『…えっと、』
カチャンという音がして、紅茶の入ったカップを彼がソーサーに置いた。その音すら、やけに大きく聞こえる。わたし以外の声の音がないせいだ。彼はわたしの左手に「どうしたの？」と文字を綴る。
『いつもおしゃべりしてくれる隼の声がないのは…ペースが狂うというか…なんか、どうしていいかわからない』
言葉を紡げないというのはこんなに不便なものなのかと実感してくる。彼は優しく笑って「どこかにいこうか」と提案してきた。
『…隼は行きたいところある？』
うーん、と考えるような仕草を見せたあとに「ショッピングはどうかな？」とまた文字を綴る。
気になるカフェに行っても彼と話ができなくては何か物足りない。レストランに行っても同じだ。買い物はそんなに会話だって必要ない。
『買い物、行ってみようか？最近、服も買えてないし…』
休みが少なかったのだ。ドラマの撮影が重なって、ゆっくり休む時間もなかった。こうして彼との時間をゆっくり過ごすことができるのだって久しぶりだ。
【 い こ う か 。 お ま じ な い か け る よ 】
手のひらに文字を書いてくれている、それを見てから顔を上げれば優しく笑う隼。そのまま腕を引かれて優しく唇が合わさる。
『…風邪だったら移る』
隼は困ったように笑いながら【 か ぜ で は な い よ 】とまた言葉を紡いだ。
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mel(プロフ) - 唯花さん» お返事遅くなり申し訳ありません。リクエストありがとうございます。書いてみますのでお待ちいただけますと嬉しいです。 (2019年9月23日 12時) (
レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
唯花 - できれば空のお話が読みたいです。 (2019年6月1日 21時) (レス) id: 1cf2f285a8 (このIDを非表示/違反報告)
mel(プロフ) - まるさん» ご指摘有難う御座います。外したつもりで外れていませんでした。外して参りました。以後、しっかり確認してから作品作り致します。 (2018年10月30日 21時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月30日 21時) (レス) id: 1f40b9752d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mel | 作成日時：2018年10月30日 19時
