【 faraway 】02 ページ12
それは1ヶ月も前の話だった。隼の部屋、というよりもわたしの部屋でもあるんだけど…台本を読んでいたら「ちょっといいかな、A」と珍しくわたしの名前を呼んだ。
『…どうしたの?』
ソファーに座ると隼の瞳はわたしの顔を覗き込んできて「お仕事の話」と真剣なトーンで言葉を紡いだ。
わたしは台本を閉じて彼と向き合う。すっと小さく息を吸った彼がゆっくりと言葉を紡いでいく。
隼「有名ブランドのモデルに抜擢されてね」
『あ、この前黒月さんと真剣に話してたやつ?決まったんだね、おめでとう』
隼「ふふ、ありがとう。それで2週間後に急遽、海外で撮影をすることになったんだ」
『海外?』
隼「シーズンのイメージがヨーロッパなんだって。だから、イギリスで撮影になるみたいなんだ」
『時差は9時間くらい?』
隼「そうだね。他にも日本から抜擢されたのはかなり有名なモデルさんばっかりで…正直、どういう風に闘っていこうかなって悩んでるんだ。もしかしたら、連絡もあんまり取れなくなるかもしれないから…それを先に伝えておこうかなって思って」
『…大丈夫だよ。わたしもその頃、ちょうどドラマの撮影が佳境だから…お互い頑張ろうね』
彼は少しだけ心配そうに「君はそういうと思ったんだ」と言葉を紡いだ。
隼「始とのドラマ撮影だったよね。難しい役だって聞いたから…役にのめり込み過ぎて自分を失ってはいけないよ」
彼はそう言ってわたしの頭を撫でた。そのあと、頬をびよんと伸ばして「それから、始に惚れ惚れして僕のこと忘れないでね」と笑いながら言った。
『それはあるかもね』
隼「もー、そんなの許さないからね」
彼がどう闘うか悩んでる。そんな言葉を聞いたから…わたしは彼をどうやって応援したらいいのかわからなくなった。だって…普段はそんなこと絶対に言わないのに。
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mel(プロフ) - 唯花さん» お返事遅くなり申し訳ありません。リクエストありがとうございます。書いてみますのでお待ちいただけますと嬉しいです。 (2019年9月23日 12時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
唯花 - できれば空のお話が読みたいです。 (2019年6月1日 21時) (レス) id: 1cf2f285a8 (このIDを非表示/違反報告)
mel(プロフ) - まるさん» ご指摘有難う御座います。外したつもりで外れていませんでした。外して参りました。以後、しっかり確認してから作品作り致します。 (2018年10月30日 21時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月30日 21時) (レス) id: 1f40b9752d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mel | 作成日時:2018年10月30日 19時