【 faraway 】01 ページ11
会えない毎日、眠れない夜。そんなふうに時間が刻まれていく。彼は今、日本にはいない。
アルコールの入ったグラスを傾けた。苦味が口の中に広がって、またくらりと脳が痺れる感じがする。
始「…おい、A…」
『…あ、始…ごめん』
今日の飲み会は、始も一緒にいてくれて…これが終わったらタクシーを拾って一緒に寮に帰る予定。始はわかりやすくため息をついた。お酒の誘いをうまくかわしながら、始は自我を保っているようだった。
始「…切り上げるぞ、もうお前の顔が死んでる」
『…いや、でも…』
始はスッと席から立って、ポケットから取り出したスマホを何やら操作している。電話をかけて、そのあと誰かに話をして…そしてわたしの荷物をすべて片付けて手に持った。揺れる視界とアルコールに侵食された思考回路では、始が何をしているのかわからずにぼんやりとそれを見ていた。
始「ほら、行くぞ」
『…え？ちょっと…！』
始は「すみません、お先に失礼します」と言ってから、2人で店を出た。そのまま、タクシーに乗り込み寮へ向かう。
始「隼はまだ帰らないんだろ？」
『…まあ、ね…』
始「それなら、目閉じておけ。ついたら起こす」
『…そんなに、顔…死んでる？」
始「自分が想像する100倍以上はひどい顔してるぞ」
『…それは、酷すぎる』
始の右手がわたしの顔をゆっくりと引き寄せて彼の右肩へ導く。始に体重をかけると…重い瞼が閉じていくのがわかった。
始「…本当に、お前らは世話がやける」
『…ごめん、始…』
次に気づいた時には、隼の部屋のベッドの上にいた。綺麗な字で書かれたメモ書きがテーブルの上においてあった。
ちゃんと風呂に入って、水分取れよ。
昨日はお疲れ。
隼に電話くらいしてもいいんじゃないか？
『…始』
どうしていいかわからなくなったのだ。彼の大切な仕事をわたしが邪魔してしまうようで、どうしていいか…わからなかった。
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おひさしぶりです。ちょっと時間ができたのでお話書き始めました。しばらくお付き合いいただけると嬉しいです。
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mel(プロフ) - 唯花さん» お返事遅くなり申し訳ありません。リクエストありがとうございます。書いてみますのでお待ちいただけますと嬉しいです。 (2019年9月23日 12時) (
レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
唯花 - できれば空のお話が読みたいです。 (2019年6月1日 21時) (レス) id: 1cf2f285a8 (このIDを非表示/違反報告)
mel(プロフ) - まるさん» ご指摘有難う御座います。外したつもりで外れていませんでした。外して参りました。以後、しっかり確認してから作品作り致します。 (2018年10月30日 21時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月30日 21時) (レス) id: 1f40b9752d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mel | 作成日時：2018年10月30日 19時
