【 ツキウタ。】24時間シュンデレラ

彼から逃げる方法を探してます ページ5

郁「もー、Aさん！何やってるんですか？」


『我らが魔王様、Shun Shimotukiが同じスタジオだって言うから…どうやったら見つからずに家に帰れるかを…』


涙「無理だと思う」


郁「そうですよ。寮に帰ったら絶対いるんですから…」


『いや、ここ数時間…彼と会わないだけでわたしの精神状態は…』


涙「Aの楽屋ここじゃない。本当は隼と海の部屋なんだよ」




そう本当はそうなんだ。だけど…楽屋に隼がいたら…




隼「やあ、今日も同じ空間にいられて本当に幸せだよ」


『……』


隼「今日のお姫様はご機嫌ナナメなのかな？」


『……』


隼「そんなAのことも僕は大好きだけどね」


『……』


海「A、そのうるさい奴の相手してやれ」


『嫌です』


隼「ツンデレだなあ…この前の誕生日『嫌だー、それ言わないで！！』




となることが決まっている。絶対に隼と同じ部屋になんか行かない。そして、確実に海に相手をしろと言われるのが目に見えている。わたしは相手をしたくない。




郁「でも、なんだかんだ言っても…隼さんのこと好きですよね」


『いっくん…やめてください〜』


郁「だっていつも隼さんのこと考えてるから」


『…考えなければならない状態になぜかいつも置かれるんだ。できればこんなに怯えたく…「呼ばれて飛び出て」『呼んでない！！』




どこから現れたのか隼はいつもわたしのそばにいる。

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