【 ツキウタ。】24時間シュンデレラ

オソロって憧れるよね？2 ページ25

始「嬉しそうだな」


『はい？なんのことでしょうか？』




今日はリーダーズと撮影。隼の撮影が長らく終わらなくてわたしと始は衣装を着替えて私服で待合室にいた。薬指をみていたら、やっぱりなんか嬉しくなってしまっていたのを始が見抜いてきた。




始「今日の朝、隼に見せられた。初めてのオソロだと…」


『あはは、オソロというよりペアリングというのが正解な気がするんだけどね』


始「あいつはよくそういうの見つけてくるよな。そのピアスもそうだろ？」


『え？』


始「それも隼が言ってた」


『おしゃべりな奴め』


始「そう言ってる割に嬉しそうだな」




始が隣に座ってきて、薬指を眺めた。見たいんだと思ってリングをとって始に差し出した。




始「…よく似合ってるな」


『ありがとう』


始「隼はお前が好きなものも似合うものもよくわかってるな」


『むかつくくらいにね』


始「そこが好きなんだろ」




始がそのリングをわたしに手渡してくれた。そのあとすぐに隼が帰ってきた。揺れるネックレスが目に止まる。




『隼は指にしないの？』


隼「してもいいんだけどね…」


始「してみたらどうだ？」


隼「始がはめてくれたらしようかな〜」


始「それなんか意味違くなるきがするんだが？」


『…隼はネックレスでいいよ』


隼「寮では見せびらかしたいから指にしようかな。寝るときも取らなくていいしね」


始「幸せに満ち溢れてて胸焼けがしそうだ」


『わたしも』




隼は帰りの車でネックレスから指輪を外して右薬指にしていた。なんかニヤける。




隼「帰ったら陽あたりにみせてみようかな」


『…勝手にしてください』


始「もうグラビ勢はみんな知ってる」




突拍子も無いけど、やっぱりオソロはわたしも嬉しかったりする。

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