疲れてる貴方の隣に ページ19
『ただいま〜』
仕事が終わって寮に帰ると珍しく静かだった。まだみんな仕事なのかな。共有ルームで紅茶飲みながらみんなを待とうと共有ルームに足を踏み入れた。
『…え？』
共有ルームに入った瞬間に目に付いたのが…ソファーに寝そべる大きい子。近くに一緒に寝ている可愛い白田。
『あ〜あ、なんでここに居るの…』
隼の部屋に戻ってスケジュールを確認すると、今日彼の仕事は午前終わりでそのあとはオフとのこと。
あの子、随分長いことあそこで寝てるのかな。ため息をひとつだけついて、隼の部屋に常備してあるわたしのブランケットを持って共有ルームに戻った。
『風邪ひくよ…全く』
最近、一気に寒くなったからね。今日ももう半袖ではいられないくらいになっていた。仕方ないからブランケットをかけてあげた。ソファーの前に腰を下ろすと白田がぴょこっと起きてわたしを見上げた。
『おはよう、白田。可愛いお姫様。いつから隼は寝てるのかな？』
白田は首を傾げてからぴょこぴょこと行ってしまった。白田がわからないってことは、随分前から寝てるのかな。
昼の日差しが気持ちよくてぼんやりしてたら瞼が下がってくる。首が左右に振れて、意識が時々遠のく。首元に感じる隼の寝息。眠気が勝って、隼が寝ているソファーに顔を伏せて瞼を閉じた。
『最近、忙しかったもんね』
「そうだね」
『え？』
寝ていたはずの隼が喋ってわたしは顔をあげた。ぱっちりと目を開けていた隼と目が合う。
隼「はい、お姫様回収」
『ええええ！？』
細くて頼りなさそうな腕にどこにこんな力があるんだろうと思うくらいの力でソファーに引き上げられた。
隼「嬉しいね、ブランケットありがとう」
『隼、最近疲れてる？』
隼「あ、ごめんね。疲れてる訳じゃないんだけど、あんまり寝れてないんだ」
『もう、いいよ。寝よう』
隼はいつもみたいにわたしのお腹に腕を回した。少しひんやりする隼の手。
『おやすみ』
そう言った頃にはもう隼は寝ていた。
しばらくしてから涙が帰ってきて「あ、今日も仲良しだね」と言って、わたしが動けないのをいいことに写メを撮ってそれをプロセラ共有ラインに載せた。
涙｛ 隼とAが仲良く寝てたよ。
海｛ 今日もプロセラは平和だな。
夜｛ そうですね。
郁｛ 安心します。
陽｛ 本当、ムカつくほどラブラブだよな。
公開処刑と言う名のドラマ鑑賞会→←ドラマのキスシーンの再現を
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来栖陽香(プロフ) - サイコーです！年長さんファンになりました！始さんたちと隼たち関係性最高です！大好きです！これからも応援してます！ (2018年4月30日 0時) (
レス) id: 2a5ae7d310 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 明けましておめでとうございます！この作品って続くんですか？楽しみに待ってます！これからも頑張ってください！ (2017年1月2日 10時) (レス) id: 4dcfad7029 (このIDを非表示/違反報告)
あらたlove - あぁ、何回読んでも最高にかっこよくて…かっこよくて…ｯ！！！なんかもうヤバイですね( ；∀；) ｶﾝﾄﾞｰｼﾀ 続きを作って下さるなら、また私の幸せタイムが増えます（笑）いや、マジで← この作品すごく大好きです(*´∀｀*) (2016年11月26日 10時) (レス) id: 3c6fe54d3b (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - melさん» 見守りましたよ！ハッピーエンド最高ですね！最後まで読めてわたしは幸せ者ですな！続き期待してます待ってます！！ (2016年11月25日 16時) (レス) id: abec577e28 (このIDを非表示/違反報告)
nana×翡翠(プロフ) - 最高のハッピーエンドですね、、、隼くんの誕生日に、こんなにも素敵な文章を読むことが出来てとても嬉しいです笑 (2016年11月24日 23時) (レス) id: 360bf5730a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mel | 作成日時：2016年9月15日 17時
