【 ツキウタ。】24時間シュンデレラ

夢の中でも ページ13

プロセラの共有ルーム。いつもと変わらない風景。いつもと変わっていたことがひとつだけあった。それは…




『陽…？』




朝、ミーティングをしているといつも隣に座ってこない陽が隣にいて…誰の目にも止まらない場所できゅっと手を握ってきた。わたしが名前を呼ぶと陽はウィンクをしてまた海の話に耳を傾けた。


違和感。隼は時々、前触れもなくこういうことしてくるのだけど…陽がしてきたの初めて。それはそうか、一応わたしは霜月隼の連れな訳だし。




隼「今日は陽とAは一緒に行動だね」


陽「女の子と一緒に居られるだけでハッピーなのに、プラスAちゃんとなるとテンション上がるわ〜」




なんだろう、このぐちゃっとした感じ。それぞれメンバーが共有ルームから出ていく。陽と二人っきり。




『陽、どうしたの？』


陽「たまにはいいかなって思って」




陽は笑って、その手を口元に持って行ってキスをした。陽はニヤッと笑って「その反応悪くない」って意地悪に言ってきた。




『待って、陽！ちょっと！！』


陽「少し、抵抗してくるくらいの女の子好きかな…俺は」




天井と陽の顔が見えて、わたしはパニック状態。




『陽！ストップ！！』





◎





『それで起きた』


隼「……」


『おーい、霜月さん？』


隼「かーい、陽は何時に帰ってくるのかな？」


海「陽か？そろそろ…」


陽「ただいまー」


隼「陽、待ってたよ」


陽「え？」


『あー、ごめん！陽！今日、夢で陽に襲われる夢をみたって言ったら…』


陽「はあ！？」


隼「覚悟はできてるかな？陽」


陽「待った！俺、なんも悪くない！！」


『わー、陽！逃げるよ！』




わたしが陽の手を握ると隼が目を大きく開いて止まった。




陽「あ…この手、まずかったんじゃね？」


『あ…ごめん。隼？』




なんかそんなことでこんなになっちゃう隼って…可愛いのかもな。




隼「ほら、僕のお姫様。君は僕だけ見てればいいんだよ。ここでも…夢の中でも…ね？」




突然背中に手を回されて、抱きしめられて唇にキスを落とされて…




海「よし、めでたしめでたし」


陽「俺の命を危険に晒して惚気を見せるな！」

彼、霜月隼は…→←惚れたが負けだなんて

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