같이 살까? 〜オッパと私のふたりぐらし〜【夢/zb1/🚹🪐】 (ページ33)

今日:50 hit、昨日:32 hit、合計:63,682 hit

・ページ33

自宅に戻り、小さなソファに身を投げ出す。
玄関の方から靴は揃えなさいだとか、なにやらまたオッパが小言を言っているけれど、聞こえないふりを決め込んだ。
「またそんなだらしない恰好して…」
また怒られるかなー、嫌だなあとか思いながら、オッパが近づいてくるのを足音で感じていた。

「…A、本当に具合悪くない？大丈夫？」
ソファにうつ伏せにうずくまっている私に近づいて、しゃがみ込んで声をかけてくるオッパ。
「具合は悪くないけど…」
「けど？」
「私がこうなってるのは、オッパのせい…」
「え？？」
むくりと起き上がり、ソファに座り直す。オッパも私の隣に腰掛けて、私が発する言葉をじっと待っていてくれた。

「…さっき、店員さんに、同棲だとか夫婦だとか言われたじゃん？」
「うん。言われたね」
「…その時にね、連想ゲームみたいになって、色々考えちゃったんだよね。私も将来、誰かと結婚するのかなとか」
「うん」
「それでね…」

私は、さっき想像したり、感じたことを全部オッパに伝えた。オッパが離れて行っちゃうんじゃないかと思って、胸が苦しくなったことも、全部。

「だからなんか、なんとなく落ち込んじゃったの！私に元気がないのはオッパのせいだから！責任取って、元気が出そうなごはん作ってー！」
「ええ？何それ。…まあご飯は作ってあげるけど、俺の話もちょっとだけ聞いてもらえる？すぐ終わるから」
「うん。何？」

「まず、俺は、Aが俺から自発的に離れていくまで、Aから離れるつもりはないよ」
「…ほんとかなあ」
「ほんとほんと。…今のところは、だけど」
「？」
「気にしないで。こっちの話だから。…俺、別に恋人が欲しいだなんて思ってないし、彼女を作る気はないよ。だからそんな、要らない心配はしなくて大丈夫」
そう言いながら、オッパは頭をやさしく撫でてくれた。

「…Aが望むなら、俺はずっとAのそばにいるから」
「……うん。ありがとう」
なんだか照れ臭くなって、オッパを直視できない。頭から伝わるオッパの手のあたたかさと感触に、なぜか、さっき感じたような胸の苦しさをおぼえた。

それに、なんとなくいつもと違う、不思議な空気が漂っていて、ちょっと気まずい。何か言わなきゃ。私は話題を変えようと必死に頭をフル回転させていた。