같이 살까? 〜オッパと私のふたりぐらし〜【夢/zb1/🚹🪐】 (ページ20)

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「不思議だよね。なんでだろ？Aに彼氏はまだ早い！って、オッパの生霊が飛んできたのかな……あいたっ」
「はあ……」
微妙な表情をしたオッパに頭を小突かれる。なんかため息までつかれちゃった。

「そんなわけないでしょ」
「まあそうだよね」
エレベーターがちょうどエントランスに降りてきて、二人で乗り込む。エレベーターはすぐに3階に到着した。オッパが鍵を取り出して、ガチャリと部屋の玄関を開ける。

「ただいまーーー！！疲れたよーー！！」
ドアが開くのと同時に体を部屋に滑り込ませる。靴を脱ぎ散らかして、リビングのソファにダイブ。後ろからオッパの小言が聞こえているような気がするけど、気にしない。
「Aー。手洗いうがいくらいちゃんとしなさい」
「もうだめ…私ソファと一体化しちゃった。もう動けない」
「バカなこといってないで、手洗いうがい！あとせめて着替えようね」
「きゃー！」
オッパが私の腕を引っ張って、強制的に立たせてくる。せっかくソファと同化してたのに！

「やだーもう歩けない！オッパ、私のこと洗面所まで連れてってー！」
「………」
「ねえ！無言で腕引っ張らないでー！ごめんってー！」
駄々をこねていたら洗面所に強制連行されてしまった。しぶしぶ手洗いとうがいを済ませる。

「…怒ってはいないけどさ、本当に心配したんだからね」
手洗いうがいを済ませた私の肩に、オッパが後ろから、こてん、と控えめに頭を乗せてくる。
「…心配させちゃってごめんね」
「んー、許さないかも」
「えーー？」
「冗談だよ。でも、今度からなるべく残業の時も連絡してね」
「わかった」
オッパが頭を上げて、洗面所の鏡越しに私と目を合わせてにっこり微笑む。

「Aちゃんは物わかりがよくて偉いでちゅね〜」
「もー！子ども扱いしないでよー！」
オッパにぐりぐりと頭を撫でられる。オッパって私のことをよく子ども扱いしてくるし、いい加減子ども扱いはやめて！って思っちゃうけれど、私の頭を撫でてくれる手は昔から変わらなくて、あたたかくて懐かしい気持ちになる。