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最近、ヒョンが僕のことを全然抱いてくれない。もう1か月以上もご無沙汰だ。
「ハンビニヒョン〜」
「ん？どうしたの」
ベッドに腰掛けて本を読んでいたヒョンに声をかけると、顔を上げていつも通り優しく返事をしてくれる。僕はぴったり寄り添うようにヒョンの隣に座った。本を閉じてこちらを見つめてくるヒョンの瞳には僕だけが映っていて、それが嬉しくてつい口元が緩んでしまう。
「えへへ〜、何でもないです」
「ふふ、可愛い」
そう言って頭を撫でてくれるヒョンの手つきはとても優しい。ヒョンと一緒に過ごすこの時間が大好きだ。僕のことを大切にしてくれているって伝わってきて、幸せな気持ちになるから。
「ヒョン…キスしたい……」
ヒョンの服の裾を引っ張って上目遣いでおねだりすると、ヒョンの顔がゆっくりと近づいてきて唇同士が触れ合った。何度も角度を変えてちゅっちゅっと軽いリップ音が響く。次第に深くなっていくそれに夢心地になりながら、応えるように舌を差し出した。くちゅりと絡み合う舌同士の熱く柔らかい感触に背筋がぞくぞくする。上顎を擦られると身体の奥がかぁっと熱くなった気がしてたまらない。しばらく堪能した後ゆっくり離れていくヒョンの瞳は潤みを帯びていてすごく色っぽい。
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作者名：ann | 作成日時：2023年5月31日 22時
