【BL/全年齢】🚹🪐zb1🐹×🦊ss集 (ページ18)

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「あのー…ヒョン、いますか？」

控えめなノック音と共に聞こえたのは、愛しい人の声。慌ててドアを開けるとそこには案の定、マシューがいた。

「どうしたの？」
いつも通りの優しい笑顔を浮かべながら尋ねる。すると彼は頬をうっすらと染め、視線を彷徨わせながら口を開いた。
「ヒョンに、聞きたいことがあって……」
そう言いながらちらりとこちらを見上げる瞳を見て、心臓が大きく跳ね上がる。この子の上目遣いの破壊力たるや。
「そっか、とりあえず中入って」
なんとか平静を保ちつつ部屋へと招き入れる。ベッドに並んで腰掛け、話を聞く体勢をとったところで早速マシューが口を開いた。

「あの、ヒョン」
「うん？」
「えっと…………その……引かないで、答えてほしいんですけど……」
もじもじと恥ずかしげにしている姿を見て、首を傾げる。
「わかった、なんでも聞いて」
そう告げると、マシューは大きく息を吸った後、意を決したように言った。

「ヒョンって、その……ハオヒョンに、嫉妬してくれてますか！？」

目をぎゅっと瞑って叫ぶような勢いで言われた言葉にぽかんとする。

「へ……？」

「だから、僕とハオヒョンのこと見て、なんかモヤッとした気分になったりとか、しますか！？」

あまりにも予想外すぎる問いかけに固まってしまった。まさかマシューからそんなことを言われるとは思っていなかったし、そもそも何故そんなことを聞いてきたのだろうか。頭の整理が全く追いつかない状況の中、マシューはさらに続ける。

「…………ヒョンはみんなと仲良しだから、僕、いっつも嫉妬してました。僕のヒョンなのにって。…それに、僕ばっかりがヒョンのこと好きなんじゃないかって不安になって。それをハオヒョンに相談したら、ハンビニのこと嫉妬させてみようよって言って、僕に協力してくれて…。この間の撮影の時とか、ハオヒョンと仲良いところ見せつけたら、ヒョンは嫉妬してくれるかなって思ったんです……。ごめんなさい、変なことして……」

だんだんと小さくなっていく声で紡がれていく言葉を聞いていたら、自然と笑みがこぼれた。それと同時に胸の中に温かいものが広がっていくのを感じる。ああ、なんて可愛いんだろうか。この子は本当にずるい。

「あー、もう、かわいいなぁ……」
思わず抱きしめながら呟くと、腕の中の身体が小さく震えた。
「ヒョン、くるし…」
弱々しい抗議の声を聞き流しながら、さらに強く抱き寄せる。