【BL/全年齢】🚹🪐zb1🐹×🦊ss集 (ページ13)

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「……ジウンイヒョンから、色々聞いたんだ。マシューの思ってること」
「……！」

ヒョンの言葉を聞いた瞬間、心臓を冷たい手でギュッと掴まれたかのような感覚に陥る。さっと血の気が引いた。きっと軽蔑されてしまったに違いない。もう終わりなのかと思うと、悲しくてまた涙が滲んできた。

「俺達、お互いに誤解したまますれ違ってたみたいだからさ。きちんと話をしようと思って」
「…………っ、はい」
俯いたまま返事をする。これからどんなことを言われてしまうのか、怖くて堪らなかった。

「ねぇ、マシュー。こっち向いてくれる？」
名前を呼ばれても顔を上げることができずにいると、ヒョンの手が伸びてきた。頬を撫でられて、びくりと体が震える。すると、そのままヒョンの方へ引き寄せられて、ぎゅう、と抱きしめられた。
「…ヒョン……？」
予想外の行動に驚きつつ、ヒョンの背中におずおずと手を回した。ヒョンの匂いがする。大好きなヒョンの温もりに包まれながら言葉を待っていると、ヒョンは耳元で囁いた。

「……俺はね、マシューとしたくなかったわけじゃないんだよ」
「…………え…」
「むしろしたかった。めちゃくちゃしたかった」
ヒョンは早口で言うと恥ずかしくなったのか、僕を抱き寄せたまま黙り込んでしまう。僕はヒョンの言葉の意味を理解すると、ぶわっと全身が熱くなるのを感じた。
「じゃあ、どうして…」
「それは……」
ヒョンは言いにくそうに口籠ると、躊躇いがちに口を開く。

「……マシューが大事だからだよ。マシューに痛い思いをさせてしまったらどうしようって考えたら、できなかったんだ。上手く自分を制御できる自信もなかったし……とにかく怖かったんだ。マシューを傷つけることが、すごく怖かった。でも、それが原因でマシューが傷ついていたなら、俺は本当に馬鹿なヒョンだね…」
そう言って自嘲気味に笑うヒョンに、僕は思わず声を上げた。

「っ、違います！ヒョンは悪くないです！」
「……ありがとう。マシューは優しいね」
「違うんです…ヒョンがそんなふうに僕のことを大切に想っていてくれたなんて、知らなくて…っ」
再びぽろぽろと涙を零し始める僕をヒョンは優しく抱き寄せる。