【d!】夢日記。 (ページ8)

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「なぁAちゃん……いや無視せんといてやAちゃん」
「……何」
「まずその蔑んだ目で見るんやめへん？あれはあぁいうノリやん？」
「…まぁ今日は早起き出来て気分ええし堪忍したるわ」
「ほんまつれへんな…」

軽いため息をつく大先生にこっちがため息をつきたくなる。話しかけてきた割に本題に入らないし此奴何なんだ。

「で？本題は？」
「あぁせや、Aちゃん今日暇？」
「…別に予定はあらへんけど」
「ほんま？じゃあちょっと一緒に出掛けたいねんけど」

はて。他の女差し置いて私のこと誘うなんてそれこそ槍でも降るんちゃう？いっつも起きた頃には大先生おらんし他の奴らにどこ行ったん？って聞いたら大概は「女と遊びに行ったで」って言われて呆れるのに。

「…聞こえとる？聞こえてへんふりちゃうよな？！」
「あーすまんすまん、珍しいこともあるもんやな思て」
「ん？何が？別にいつも通りやん」
「は？何言うとん、大体いっつも毎日違う女連れて歩いとるやん」

私がそう口にした瞬間目の前の大先生はあんぐり口を開けてフリーズした。少し間を置いてから大先生は何か閃いたような表情でようやく話始めた。

｢…Aちゃん寝惚けてるん？何年前の話しとん？ここ2年くらいは女遊びしてへんやろ僕、｣

随分と驚いた口調で話す大先生に今度は私が口をあんぐり開ける番だった。ほんまに私寝惚けとんのかな。大先生の言うここ2年くらいの記憶を掘り返していると｢お前熱でもあるんちゃうか｣だの｢早起きなんてするからやで｣だの野次が飛んでくるけどそれどころじゃなかった。

｢…せやっけ、…せやな。｣
｢…Aちゃん大丈夫？今日は休んどいた方がええんちゃう？別に今日じゃなくてもかまへんし｣
｢いや大丈夫…体調悪い訳ちゃうし、｣

ならええねんけど、とあまり納得はしてなさそうな顔の大先生。これ以上会話が続くこともなく何だか微妙な空気のまま朝食はお開きになった。
その後は1度部屋に戻り一応冷水で目を覚ましてから着替えた。大先生と合流して出掛けたけど先程の気まずさはとっくになくなってて"いつも通り"茶化しあいながら遊んで1日が終わった。