【d!】夢日記。 (ページ6)

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豆鉄砲を食らったハトみたいなあほ面のA。俺は徹夜中やし仕事しとったから電気は消してへん。あたかも事実かのように言葉を並べて、否定すれば腑に落ちない顔のAに心配になる。

「ほんまに大丈夫か？何時に寝たん？」
「えぇ〜...確か2時半くらいには布団入ったっけ、けど眠り浅くて何回も目覚めたからちゃんと寝れたんは4時半とか？たぶん」
「...お前と別れたん日付変わる前やしそのあと部屋通ったら寝息聞こえてきたで？部屋戻ってからそんな遅くまで起きてたん、？」
「あれそうやっけ？...あー...言われてみればそんな気もすんな...」

自分のことなのにどこか他人事な口振りに頭を抱えそうになる。寝惚けてる感じはせんしそんなリアルな夢でも見たんかなこいつ。
納得してない顔はしつつ「まぁ夢でも見たんか...」とだけ呟いてAはまたはっきりしない足取りでどこかへ行ってしまった。彼奴あの足取りのまま歩いとったらいつか転けるやろうな。
そう思った矢先「あﾞだ」と女らしくない声を上げて壁に激突していた。ほんまにらしくないし、いつも通りのAならゾムに足引っ掛けられても転ばへんのにどうしたんや。...シッマに爆笑されてキレて追いかけとるから別にいつも通りなんか？

「はぁ......」

今度は俺が腑に落ちなくてため息が漏れる。...こんなことしとる場合じゃないねん彼奴起きとったし部屋戻らな。
部屋に戻れば丁度椅子のところに日差しがかかっていて優しい暖かさに包まれる。5徹目の俺には変に布団に入るよりも心地よく感じて瞼が重くなってくる。彼奴の夢の話聞いたせいか部屋に戻って早々眠りたくなるのは魔法でも使ったんかと疑いたくなる。
あかん、と思って万年筆を握った辺りで「トントンおやすみ、寝なよ」とAの声の幻聴が聞こえてきた。幻聴聞こえるくらい限界なんか俺、とどこか俯瞰的になる。
幻聴とはいえAの言葉の誘いに抗えなくなり落ちてくる瞼をそのまま閉じた。

はにーはんと→←ぐっどないとまじっく