【d!】夢日記。 (ページ20)

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いりゅーじょんどりーまーページ20

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Aさんに聞きたいことがあって部屋まで向かう。部屋からは雨とは違う水音が聞こえてきて風呂入っとんのか、と察する。
せっかくここまで来たし部屋で待ってよ、と思い一応ノックだけはして勝手に部屋に入る。生活感はあるのに相変わらず殺風景な部屋やなぁと色が統一された部屋を眺めて思う。
しばらくぼーっとしていたら蛇口の閉まる音が聞こえる。それから少ししてガチャと扉の開く音。タオルを頭に乗せたままのAさんの髪からは水が滴っていてちゃんと拭いたんか？笑と聞きたくなる。…てかAさん俺がいるのに気付いとる？いつもなら｢なんでいんの？｣と鬱陶しそうな顔ですぐ聞いてくるのに今日はずっと下を向いたまま。

｢Aさーん、気付いてます？笑｣
｢っ…なんでおんねや…｣

やたらと肩をはね上げて驚いた様子のAさん。ほんまにおるのに気付いてなかったのかほんまにびっくりしとる。ようやく上がった顔はどうも軍人の健常者には見えないくらい顔面蒼白で目が死んでいた。

｢Aさんほんまに顔色悪いけどなしたん？｣
｢…いや、ちょっと嫌な夢見て…｣

俺がどうしたのか聞けば虚空を見つめて"嫌な夢"を見たというAさん。答える声はどこか震えていてらしくないというからしくなさすぎて言葉に詰まる。かける言葉を探していたらAさんが口を開いた。

｢…なぁ、確認やねんけど、これって現実やんな、？｣