【d!】夢日記。 (ページ15)

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まじかるえすけーぷページ15

ぱち、と目が覚めて時計に目をやればまだ21時。やけに体が痛いなと思えば机に突っ伏して寝とった。鈍い首の痛みに顔を顰めていると視界に広がるのは散らかった机。仕事しながら寝落ちしたんか私…。

｢最悪や…｣

腕に踏み潰されていた書類はぐちゃぐちゃになっていてトントンからの怒号を想像すると恐ろしくてたまらない。期限の近い書類にぐちゃぐちゃの書類。やる気も削ぐような光景に深いため息がもれる。もういっそ全部シュレッダーかけたろかな。
一度現実から目を背けてしまえば仕事を再開する気になんてなれず自室から逃亡する。どうせまだ誰も寝てへんから城の中にいるのは妙に居心地が悪い。別に城の外に出ても咎められるわけでもないし今日くらい外出たろ、と思い中庭の方に向かう。
これでも運転は出来るし自分のバイクは持っとるから割とどこでも行ける。中庭に停めてあるバイクのところに向かえばショッピのバイクと仲良く並んでいた。

｢…は｣

エンジンをかけようとしたら何故か微動だにしないバイク。…そういえばこの間の戦争のときに敵兵に穴開けられたことを思い出す。すっかり直すん忘れとったな。
ここまで来といてやっぱり出掛けんのやめよ、とは思えないもののショッピのバイクを勝手に借りるわけにもいかんしどうしよ。やっぱり諦めるしかないんか…と落胆していれば後ろに人の気配。

｢…何してんすかAさん｣
｢んー？バイク壊れてて途方にくれてるところ、そういうショッピは何しに来てん？｣

振り返れば覇気のない顔をしたショッピが立っていた。

｢暇やからどっか行こうかと思って、まさかAさんもっすか｣
｢ご名答、どっか行こう思てんけどバイク壊れてるからどないしようかと思ってたとこ｣
｢ふーん…｣

自分で聞いておいて興味無さそうに自分のバイクにエンジンをかけ始めるショッピ。自分で聞いといてなんなんや煽っとんのかこいつ。