【d!】夢日記。 (ページ14)

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大体昼過ぎはトントンの部屋に遊びに行っとるのに今日だけ急に俺ん所来たらそら分かるやろ、とツッコミたくなるのを抑えて軽口を叩くAをじっと見つめる。

｢…聞きたいねんけどさ、昨日なんでインカム鳴らしたのに無視したん？今日は普通に繋がったし変やな思てここ来てんけど、｣
｢…はぁ？あんさん何言うてんの？昨日Aからインカムなんて鳴ってへんで｣

怪訝な顔で何を言い出すのかと思えば昨日の話。いつの話しとるんか知らんけど昨日はAからインカムで連絡が来た記憶はあらへんし、第一Aがインカム鳴らしたって言っとる時間はAは昼寝中やった。

｢えー…？鳴らしたはずやねんけど…別に壊れてへんしな…｣

昨日の話を俺が一通り説明してもピンと来ていない様子のA。あれか、これがトントンとか大先生の言うとったない話を事実かのように話し出すAか。

｢Aがインカム鳴らした言うとる時間寝てたやろ？夢ちゃう？晩飯のとき寝起きやったし、｣
｢…また夢ぇ？最近あかんな私…｣
｢まぁ夢かは置いといてなんでインカム鳴らしたん？｣
｢あんま覚えてないねんけど確か誰もおらんくて暇やったからロボロに聞いてみよ思って｣

Aの言い分によれば仕事も終わって暇やから誰かと遊ぼう思ったら誰もおらんかったから俺に聞こうと思ったらしい。けど昨日は普通に訓練場にシャオロンもコネさんもおったし誰もおらんなんてことはなかった。やっぱりAの夢やなこれ。

｢昨日は普通にみんなおったで？…最近ほんまに疲れてるんちゃうか、無理したらあかんで？｣
｢最近任務も行ってへんし仕事もそんなきつないから疲れてへんはずやねんけどな…｣

まぁ確かに最近任務はゾムとチーノが行っとるし書類仕事もその分増えとるわけでもあらへんしこんなんで疲れるほどAもやわな奴でもないから余計心配やな。

｢…まぁともかく無理はせんといてな｣
｢ロボロが心配するなんて珍しいこともあるんや、てか心無いのに心配は出来るねんな｣

心配の言葉を述べたら素直に受け取らないどころか悪口で返してきた。失礼な奴やでほんま。俺が呆れているとAは満足したのかそそくさ去っていった。嵐が過ぎるのは一瞬やな…。まぁ心配やけど軽口叩けるうちは大したことあらへんか、と先程のAの様子を思い出して思った。