彼女の愛は屑籠の中【JK】 (ページ5)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:4,579 hit

困惑ページ5

でも、よく考えたら穴場のカフェだからと失念して、公言してはいけないこと以外をペラペラ喋ってしまった私にも問題があった。むしろ私だけが悪い気がしている。

それに、ソクジンさんの口振りからして、彼はチョン・ジョングクと知り合いのようだ。
そう考えれば、逆に好都合なのかもしれない。

「はじめまして、ジョングクさん。ハナといいます」

JK「……はあ、どうも」

恐る恐る挨拶してみれば、素っ気ない返事だけかえってきた。そのままフィッとそっぽを向くチョン・ジョングク。
……いや、酷くないか！？

少しだけ想定外な返答に困惑していると、見かねたソクジンさんが声を上げた。

JN「ヤー！お前、せっかくハナちゃんが声かけてくれたっていうのに、その態度はないだろう？」

JK「……俺の問題なので、ヒョンは黙っててください」

JN「なんだって！？ジョングク、いつからそんなに反抗的になったんだい！？僕はお前をそんな子に育てた覚えはないよ！！」

「あ、あの、ソクジンさん！私は大丈夫です！ジョングクさんだって、素性もわからない人間に挨拶されて困ってしまっただけでしょうし！」

ものすごい早口で捲し立てるソクジンさんを必死に宥めながらチラリとチョン・ジョングクを見ると、何故かチョン・ジョングクもこちらを見ていた。
……え、何。怖いんだけど。