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十三話 ページ16
カエデ「って、あれれ?」
私は画面を見ながら自然を装って声を出す。
カエデ「パスワードがかかっているみたいですね……しかもこれ……予備電力で動いてるだけみたい?」
あからさまに残念な声を出す。
ソウ「本当だ……これじゃあ中身は見れなさそうかな……」
カエデ「どうします〜?パスワード、探してみますか?」
私は画面から顔を上げてソウさんの方を見る。
ソウ「……うん。ちょっと頑張ってみようかな。」
ソウさんは軽く伸びをして、私と場所を代わった。
カエデ「了解です……じゃあ、邪魔になったら悪いんで私は外出てますね〜」
ソウ「え?でも……」
カエデ「大丈夫ですよ。まっすぐレコさん達の所に戻るだけですから。」
ソウ「ダメだよ。危ないからここにいて。」
ソウさんは私の腕を掴んだ。
カエデ「……はいはい、じゃあ、私はここの探索でも、してましょうかね。」
私は本棚の方へ向かった。
心臓バックバクだが??
平然装うの大変なんだが??
カエデ「っ……尊い……」
抑えきれなくなって小声で呟く。
ソウさんが……ダメだよって……腕を掴んで……
カエデ「ダメだ無理尊い……」
推しは、今日も尊いです。
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