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浮気、ダメ絶対 ページ6

*


「……ねぇ、Aくん」


「浮気してるでしょ」家に呼び出されて中に入れられ、前置きのない彼女の鋭い言葉が俺に突き刺さった。


「…………」

「はぁ……やっちゃったか……うん、そういう事もある……よね」


そういう紅羽の言葉にも緊張感があり、俺にその事を伝えるのにもかなり勇気が必要だったのだろうと思った。


「……約束、忘れたわけじゃないよね?何かの手違いでそういう事になってしまうかもしれない、でもそれなら隠すのはダメって……」


付き合い始めに言われたその言葉。両想いってことが分かって嬉しい中でまさかそんな話をされるとは思っておらず正直びっくりしたが、紅羽らしいと思った。


「……紅羽。ごめん」

「私、もういらない?」

「そんなこと……!」


紅羽の声が震えていて、思わず俺はそう言った。


「正直に答えて。私に飽きたわけじゃないなら、なんでこんなことしたの」


有無を言わせない紅羽の言葉に押し黙った。……ただの好奇心だった。紅羽は真面目で大人しいけど、浮気相手は遊び好きで、そんな紅羽とは対極的な女が気になった。
付き合ってからもガードの堅い紅羽とは違う、付き合ってもいないのに平気で体の関係を持てる女。


「……ねぇ、やっぱり私も体目当てだったの?私が……そういうことは疎かキスすらしないから、あんな人と浮気したの?」

「紅羽……」

「ごめんね」


「Aくんを満足させられない、つまんない女で」自嘲するようにそう言う紅羽を見ていられなかった。
俺が顔を上げられないでいると紅羽が席を立ったのがわかった。俺は罪悪感で押しつぶされそうで、こんな事をして彼女を傷つけたのが自分で許せなかった。謝って許されないのはわかってるけど、それでも謝ろう。何度でも。
紅羽が戻ってきたのがわかったから顔を上げて口を開いた。


「紅羽……っ!?」


腹に衝撃を感じた。痛い、熱い、なんで……刺さ、れた……?


「私、付き合う時に言ったよね。愛が重いから、浮気なんてされたらもしかしたら刺しちゃうかもって」


息を荒げて包丁を俺から引き抜いた紅羽を、ぼんやりと見ていた。


「私、浮気だけは絶対に許せないんだ」



***

浮気、ダメ絶対……:( ;´꒳`;):
お久しぶりであります、書いたデータが吹っ飛んだショックでしばらく書いていませんでした。

爽やかな朝、鳴り響く着信音→←コミュ障の駆け引き(GL)



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こちら水バイキングとなっております(プロフ) - かわいくてすきです (4月7日 14時) (レス) @page5 id: b9208aa7ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅楓 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年11月19日 0時

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