49本目 ページ50
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つんつんとほっぺをつつかれる感触で目が覚めた。
寝起き特有のぼやけた視界の中ではここは教室だということしかわからなかった。
机に突っ伏して寝ていた為痛い背中を起こして大きく伸びをする。くぁ、と小さくあくびをした。
まだ眠たい目を擦りながら窓の外を見れば空がオレンジ色に染まっていた。
もう夕方か、早いな。
｢ゾムさん、｣
後ろから天使のような声が聞こえた、気がする。
幻聴かと思って恐る恐る後ろを振り返ると少し不機嫌そうな柊さんがいた。あ、その顔めっちゃ可愛い、写真撮りたい。
｢お、……はよ、っす………｣
｢……おはようございます、もう夕方ですよ｣
｢せ、せやね……｣
ちら、と窓の外に目をやり、また柊さんの方に直る。
柊さんは小さくため息をついてスマホをスカートのポケットに入れ、机の横に引っ掛けていた鞄を取り椅子から立ち上がる。
｢……私もう帰りますね｣
｢ぁ、っす………き、気ぃつけて帰ってくださいね………｣
｢…………………ゾムさんも、お気をつけて｣
ドアを力強く閉めた衝撃で少し隙間ができる。ちら、と隙間から見れば柊さんはまたため息をついている様子だった。
なんか嫌なことあったんかなぁ、メロンソーダ売り切れだったんかな。
ロボロがデリカシーない発言したとか？
シャオロンがまたセクハラ、もといお近付きになろうとして嫌だったとか？
それこそ大先生にセクハラされたとか…
他の奴らには柊さんのことバレてないはずやし…なんかあったんかなぁやっぱ。
まあいつらが言ってたら俺が必死に隠しててもバレてまうんやけどな？
──────────────
中途半端なところで2にいきます、ごめんなさい…！！
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作者名：らむ | 作成日時：2023年4月1日 2時
