サボりとメロンソーダ【zm】 (ページ23)

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22本目ページ23

おはようございます、柊です。
さて問題です、私はどんな状況にあるでしょう。
画面の前のそこの貴方。答えてみてください
はい不正解。
正解は、ゾムさんが私に寄りかかって寝ている、でした。なんでこんなことに。

寿司食べに行く約束はしたけど連絡先も交換してない。私はゾムさんの本名も知らない。ゾムさんの知り合いは鬱島君だけ。
どうしたもんか、と首を傾げる。
とりあえずメロンソーダキメよう。

愛しのメロンソーダを手に取ってキャップを開け、メロンソーダを喉に流し込む。
ぱちぱちと弾ける炭酸と甘く人工的な匂いがする。1ミリもメロン要素がないのに‘’メロンソーダ‘’とはこれ如何に。と思い前に調べたところ‘’ソーダ‘’を緑色にしたから‘’メロンソーダ‘’らしい。
Wikipediaパイセンに書いてあったよ。緑だからメロンってあんまりにも単純すぎるよね。

ぷはぁ、と息を吐く。
甘い、寝起きの体に染み渡る。
そういやチャイムの音も聞こえなかったけど、今何時だろ。ポケットの中を探っても出てきたのはハンカチだけだった。
あれ、スマホどこにやったっけ。
あー鞄の中か。

鞄、鞄…と呟きながら周りを見ればすぐ目の前に鞄があった。
手を伸ばして取ろうとするが私がチビなためギリギリ届かない。
ゾムさんが寝てるから動いて起こしたくないし…うーん、どうしよう。
行儀悪く足を伸ばして取ろうとするも短足なため届きません畜生。
うーむ、どうしたものか。
悩んでたって仕方ないし起こすしかないかな。