サボりとメロンソーダ【zm】 (ページ22)

今日:33 hit、昨日:2 hit、合計:16,338 hit

21本目ページ22

ロボロとLIMEが終わりポチッと電源を落とし、スマホを仕舞った。
授業終わるん何時かな。
…それまで柊さんを独占できるってこと？
未ちょっと変態チックな考えになってしまうがまぁ、そういうことだろう。
フェンスに寄っかかっているから後ろ姿は見れないから前の180度とちょっとからぐるぐる柊さんを観察する。

可愛い。
寝ている顔も愛らしい。
寝息も可愛い。
左目の下にある涙ボクロと困り眉。小さな口も可愛い。
アカン、どうしよ。好き過ぎる。
子供みたいに簡単な言葉しか出てこないけど、好きが溢れてくる。
可愛いとか好きとか、もうそんな陳腐な言葉じゃ足りない。
心の奥底から溢れてくる気持ちが止まらない。
やばい、どうしようもなく柊さんが好きだ。

顔が熱い。
アカンって…柊さんが寝てるだけでもこんなになってるのに話すとか、つ、つきあ、う、とか…
す、すき、やしな…いずれはけ、っこん、とか……とか…………
ちら、とまた柊さんの顔を見る。
…綺麗な寝顔やな。元より顔が可愛ええからなぁ、そりゃ当たり前なんやけどな。

「っ…………はぁ……」

可愛い。好きすぎる。思わずため息が出てしまうほど。
今こんなんでこ、告白とかできるんかな。
…出来なさそうやな、予想やけど。

早く授業終わらんかな、はよ起こしに来いロボロ。いやでもこのまま柊さんのこと独占してたいし…う、うっ、うぅ………
ど、どうしたら…
悩みに悩んで、頭を抱えながらフル回転させている脳で導き出した答え。
それは、

「………………………寝よう」

寝ることだった。