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「…なら、私にもチャンスあるのかな… 」
ぼそっと言ったら、課長が大きな目を見開いて私を見た。
「今、なんて?」
「…ワンチャン、狙っていいですか?
って、言ったんです。」
パシ、と瞬きした課長。
もしかして、もしかして…
「あはっ笑
オレ、狙われとんのかぃ。」
ぅうう、ヤダ。かわいい。かわいすぎる。
口元に手ぇ当てて、くくくって笑うのとか、ツボ。
見た目で既にやられてたのに、しゃべるとさらにかわいいだなんて…
もう。
覚悟、決めるしか、ない。
「狙って、ます… 」
グラスを飲み干して、言ってみた。
「…
落としてみるか?」
YES!!
に、決まってる。そんなの。
「あの…
良かったら、うちで2人で、飲み直しませんか…
?」
「飲むだけ、か?」
「飲むだけ…
には、したく、ない、です… 」
「フ笑
…素直なオンナ、好きやで。」
テーブルの下で、こっそり絡められた小指。
どん! て、心臓がはねた。
この人を、好きになっちゃいけない。
でも、もう…
遅い。
それからはもうジェットコースターみたいで。
渋谷課長も私に一目惚れしたとか、ずっと気になってたとか、夢みたいな話を聞いて。
流れるように、ううん、流されるが、まま。
私は課長にカラダを委ねてた。
こんなのハジメテだったし、幸せすぎて溶けちゃうんじゃないかしらって思ってたのに。
「婚約者が…
いるん、ですよね?」
熱い時間を過ごした後、課長の腕枕に抱かれたまま。
やっぱり気になって聞いてみた。
だって気分はシンデレラみたいで。
1晩だけ、なのかなぁって。
「ン…
いちお、な。」
私にもまだチャンス、あるのかな。
「悩んでる、んですか?」
「んーーー。。。」
「あんまり相性、よくない。とか?」
何の、とは言わなかったけど。
生活とか、性格とか。色々あるじゃない?
「相性、ちゅうか…
まだ寝てへん。」
あ。それもあった。
「…オマエとは、ピッタリみたいやけど。」
片手で腰を引き寄せられて、また胸が高鳴る。
「今どきそんなピュアなの、珍しいですね?」
「ン…
そう、よなぁ… 」
いけない。
悩ませたいわけじゃ、ないの。
でもこの感じ。
やっぱりこれは、まだ私にもチャンスあり。てことよね… ?
「課長。私なら…
私、なら。
好きにして、良いですよ… ?」
唇なぞって言ってみたら、
「オマエホンマ…
最高、やな」
そう言って、キスの嵐が降って来た。
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さやか(プロフ) - はじめまして。いつもめろんぱんさんの作品を楽しく見させていただいております!!多くの作品にパスワードを付けていらっしゃると思うのですが、もうめろんぱんさんの作品は読むことができないのでしょうか、、、 (7月12日 16時) (レス) id: dd61441407 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - めろんぱんさん» なんやねーん。ズルないでぇ (2020年9月24日 19時) (レス) id: 89ed3d2d70 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - くぅう かよさんずるい (2020年9月24日 18時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - さやさん» こちらこそありがとうございますーー!!!! 双子の名前まで考えてました。楽しすぎました。みんな幸せでよかった。。。 ありがとうございます!!!!! (2020年9月24日 18時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 素敵なお話が出来てる……弟が居て双子まで…なんて幸せ!!そして私の大好きな画像をここまで広げてくださりお二人には感謝です!ありがとうございました(^^)みんな幸せ!! (2020年9月24日 16時) (レス) id: 806d5009ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろんぱん/cayochi x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年8月9日 8時