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丸ちゃんが目を覚ましたのは次の日の朝。
第一声は
「あぁ、よく寝た。私のヘアゴム、見つかった？」
だったそうだ。
丸ちゃん曰く、
着替えてからお気に入りのヘアゴムがないことに気づいたんやて。
濡らすのがイヤだからって外したのがトイレやったから探しに行って…
そっから覚えてないんよ、って。
頭を打ったから痛いのかな？私またコケたん？って
いつもみたいにのーんびり話したらしい。
実際のところは、襲われかけてたのに。
トイレから出てきた男は前日に監視員のバイトに入ったやつで
しょーにぃが見慣れない顔やなって覚えていたことと
俺の手を振り払った時、爪が当たったらしく
引っ掻き傷が残っていたことが証拠になってその日のうちに捕まえられた。
丸ちゃんは覚えてなかったから男の自供によるものやけど、
ヘアゴム探しにトイレに入った丸ちゃんを見かけて、
襲おうと思って押し入ったそうだ。
たまたま俺らがすぐに探しに来て、丸ちゃんを呼んだから
触れただけで最後まではせずに逃げようとしたらしい。
眠っている間に検査をした結果、体から性行為の痕跡は見つからなかった。
だけど丸ちゃんが覚えてないのは怖かったからやって
病院の先生が言うてた。
怖くて怖くて、思い出すことを心が拒否してる。
丸ちゃんは今でもあの日のことは忘れたまんま。
それから丸ちゃんは男の人が苦手になった。
特にガタイがいい若い短髪の男。
一時期は道ですれ違うだけでもアカンくて体が固まってしまってた。
夏休み明けもしばらく学校に行けへんかったし
共学がイヤや、言うて中学受験してエスカレーター式の女子校に入った。
なんでかはわからんのに、男が怖い。
俺ら家族にはハグもキスも大丈夫なのに。
学校へ行くようになってからは、俺が毎日送り迎えした。
公立の中学行こ思ってたけど、丸ちゃんの学校の近くの男子校受験した。
丸ちゃんに何かあったら。
これ以上つらい目にあわせるようなやつがおったら。
俺はソイツを許さん。
やから、な。
俺は渋谷言うやつを一生許したらへんねん。
「…あぁ、そうか。スマンな…
や、オレはええねん。
それよかオマエが… 」
「や、ええよ。
あとで行くわ。」
偶然聞いてまった電話。
甘ったるい声出しよって。
丸ちゃんに触れるだけのキスと
淋しい思い残して
そそくさと誰かのもとへ向かったアイツを。
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さやか(プロフ) - はじめまして。いつもめろんぱんさんの作品を楽しく見させていただいております！！多くの作品にパスワードを付けていらっしゃると思うのですが、もうめろんぱんさんの作品は読むことができないのでしょうか、、、 (7月12日 16時) (
レス) id: dd61441407 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - めろんぱんさん» なんやねーん。ズルないでぇ (2020年9月24日 19時) (レス) id: 89ed3d2d70 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - くぅう かよさんずるい (2020年9月24日 18時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - さやさん» こちらこそありがとうございますーー！！！！ 双子の名前まで考えてました。楽しすぎました。みんな幸せでよかった。。。 ありがとうございます！！！！！ (2020年9月24日 18時) (レス) id: b5cc118e0b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 素敵なお話が出来てる……弟が居て双子まで…なんて幸せ！！そして私の大好きな画像をここまで広げてくださりお二人には感謝です！ありがとうございました(^^)みんな幸せ！！ (2020年9月24日 16時) (レス) id: 806d5009ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん/cayochi
x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年8月9日 8時
