fantastique.【伊】 ページ2
やっと気がついた。
ずっと好きだったんだね。君の事が。
今日もこの教会で独り、君を想っている。
もう会えないのに。
声も聴けないのに。
でもさ、俺は…奇跡が起きるって信じてるから。懲りずに教会へと足を運ぶんだ。
君は人間。俺は国。
一緒にいられる時間はすっごく短いということは理解している。
でもさ、君はまだ…二十にも満ちていない少女なんだよ?
それなのに、俺を置いて、死んでしまった。
兄ちゃんは、
『死んだ人間は、もう生き返らないんだ。諦めろ。』
って言ってたんだ。
『…馬鹿だなぁ、俺。』
…寒くなってきた。今日は帰ろう。
コートを翻して、俺は教会を後にした。
噴水の水面が揺れる。
俺はそこに、君の顔が映ったような気がした。
❬ありがとう、イタリア❭
あはは、空耳まで聴こえてきちゃった。
【fantastique(ファンタスティク):幻想的な】
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作者名:リンア@ヘタリア依存症 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aphmjlove/
作成日時:2016年10月12日 9時