02. ページ2
***
.
彼女と初めて会ったのは、まだ俺がかけだしの頃 __
.
MV撮影の合間にトイレに行った時、別のスタジオで雑誌の撮影が行われていた
カメラマン「 身体売ることしかできないならこの業界辞めた方がいいよ 」
ちょうどカメラの前で撮影されていたはずの彼女は、カメラマンに酷く怒られていた
『 ねぇあの子って確かいろんなカメラマンに身体売ってるって話じゃない 』
『 あ〜、だからあんな名前も売れてない子がこの雑誌にでれるんだ 』
『 でもあんな言われ方恥ずかしくて、私じゃ耐えられなーい 』
そんなモデルさんの話しを聞きながら
へぇー、今時身体売るなんて事もあるんだな
なんて思ってた
.
こっちの撮影も終わった頃、メンバーと話しながら楽屋まで向かってた時、誰も通らない通路でさっきの彼女がカメラマンに頭を下げていた
A「 お願いします！もう一度私を撮ってください！」
カメラマン「 お前ぐらいのレベルなんていくらでもいる。言っとくけど俺は身体を売られよーが完璧な奴しか撮らない 」
A「 納得のいく写真にならなかったら雑誌に載せてもらえなくても構いません！もう一度だけチャンスを下さい！お願いします！」
何度も頭を下げている彼女を見て、自然と立ち止まってしまっていた
カメラマンは 分かった と告げ、こちらに向かって歩いてきた
反射的に目をそらし、携帯を取り出してみてないフリをした
彼女はカメラマンが見えなくなると、一瞬にして表情が崩れ、今にも泣き出しそうな顔になった
.
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 270人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ny***(プロフ) - 藍さん» コメントありがとうございます☆ 仕事柄ゆっくりの更新になってしまいますが、楽しんでいただけるように頑張ります(＾＾) (2020年1月13日 12時) (
レス) id: ba28aee434 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - こんにちは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2020年1月12日 12時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ny*** | 作成日時：2019年12月27日 23時
