fin. ページ45
…
「ヌナ…僕もう死にそう」
ヌナをぎゅーっと抱きしめると
「グク…私抱き枕じゃないんだから」
そう言って肩を揺らすヌナ
今日も、ヌナは僕にハジメテを教えてくれた
それも
ずっとずっと上りたかった大人の階段を
もう、ほんとヌナの沼から
抜け出せそうにないんだけどどうしよう
ふと思い出して、僕は荷物を取りに行く
ソファの下に放り出したビニル袋から
果実を取り出してキッチンで水にさらす
「どうしたの？」
水音を何事かと思ったんだろう
僕はベッドサイドに戻ると
ブランケットから顔だけ出すヌナの唇に
赤い果実を押しつけた
「…甘い」
端をかじってもぐもぐするヌナ
あーーーー…かわいい
「これなに？初めて食べたかも」
「プラムだよ！
食べたことないって言ってたから
ヌナのハジメテを僕があげたくて」
そうなんだ
僕もヌナのなにか
「ハジメテ」を教えてあげたくて
今日みつけて思わず買っちゃったんだ
でも結局…僕は最高の「ハジメテ」を
また教えてもらっちゃったんだけどね///
「…グクは私にたくさんのハジメテをくれるね」
え？そうなの？
きょとんとしてヌナを見つめると
ヌナは起き上ってちゅっとキスをくれた
「ありがとう、グク」
僕、プラム以外に
ヌナにハジメテをあげられてるのかな？
これからも一杯背伸びするから、
もっと沢山のハジメテを一緒に過ごそうね。
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マサル(プロフ) - ゆーこさん» ゆーこさん、コメントありがとうございますー！！嬉しいです！シリーズ化、検討しますね(^^)シチュエーションのリクエストもあったらぜひー！ (2016年1月26日 7時) (
レス) id: d2a17d379a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーこ(プロフ) - このグクがリードするようになるまで読みたい！大好きです。 (2016年1月26日 5時) (レス) id: 0f6b47fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マサル | 作成日時：2016年1月18日 0時
