fin. ページ25
…
「ねえヌナ…
やっぱやばいよねこれ…」
「だよねえ…」
二人で顔を見合わせて溜息をつく。
結局、ヌナも興奮しちゃって
僕たちは病室のベッドで
お互いに果てるまで愛し合ってしまった。
結果さ。
ベッドに、ね、ほら。
染みができちゃったわけで…
「あ、わかった」
ヌナがひらめいたかのように
残っていた桃を
フォークで少しつぶして
跡の上に果汁をかけ始めた。
室内には、さっきの僕たちの
悪戯をかき消すかのように
桃の香りが立ち込める。
「桃食べててこぼして、さらにカラダで
潰しちゃったってことにしよう」
あー。なるほど。
「ほんとにヌナって悪知恵ばっかり働くね…」
感心してつぶやくと
「どうせなら天才って言ってよね」
そう言いながら、もう一つ桃をそこに転がして
ナースコールを押す。
『どうしましたかー？』
「あ、すみませ〜ん、果物こぼしちゃって
シーツ変えていただけませんかー？」
『あ、じゃあちょっと待っててくださいねー』
そう言ってコールが切れると、
ヌナは満面の笑顔で振りむいて
ピースをして見せた
はあ…情事の後始末で
ナースコール押すなんて
前代未聞だよね
どうしよ
僕、今後桃の香り嗅いだら
また変な気分になっちゃいそうだよ
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マサル(プロフ) - ゆーこさん» ゆーこさん、コメントありがとうございますー！！嬉しいです！シリーズ化、検討しますね(^^)シチュエーションのリクエストもあったらぜひー！ (2016年1月26日 7時) (
レス) id: d2a17d379a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーこ(プロフ) - このグクがリードするようになるまで読みたい！大好きです。 (2016年1月26日 5時) (レス) id: 0f6b47fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マサル | 作成日時：2016年1月18日 0時
