Mellow

22*side R ページ22

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Aと家に帰ってきた。Aは、お風呂に入ってるから今はリビングに一人。今日の撮影も疲れたなーけど楽しかったななんて考えてたら、虫さんからラインが来た。



"てつやがAちゃんに大好きって言われたってめっちゃ言ってきてうるさい"



あーそれはうざい。なんて、本当はちょっと羨ましいとか思う自分もいて。幼なじみか、やっぱり強い。



"りょうくんも言ってもらえるといいね"



それはまぁ、言ってほしいなとは思うけど、正直今は一緒にいるこの生活を壊したくなかったりする。ていうか虫さんちょっと面白がってるんじゃない？ひどいなぁ



「りょうくん？」

「おかえり」

「なんかにやにやしてる」

「してないよ。A髪濡れすぎじゃない？ちゃんと乾かした？」

「し、自然乾燥推奨派なの」

「だめ。風邪ひくよ」



乾かしてあげるからこっちおいでって、Aをソファに座らせれば、えっ？りょうくん？なんておろおろしてる。うん、かわいい。


「りょうくん、私自分で」

「出来ないから今濡れてるんでしょ」

「今日は面倒くさがっただけだもん」

「面倒くさがったせいで風邪ひいたら元も子もないでしょ。いいから大人しくしてて」

「だってりょうくんこれはずかしい」

「知ってる。顔真っ赤じゃんA」

「ばか意地悪」



かわいい。ほんとよくわかんないけど、甘やかしたくなる。どろどろに溶けて、俺だけのものになったらいいのに。てつやにも誰にもあげたくない。って思うならさっさと動けば？って虫さんに言われそうだな。



今はまだもう少し




「りょうくん、ありがとう」

「どういたしまして」

「撮影連れていってくれたのもありがとう。久しぶりにてっちゃんととしくんに会えてうれしかった」

「あと虫さんでしょ。またおいでって言ってたよ」

「やったー！たのしみ！」





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