11*side R ページ11
*
「A?入るよ」
返事がない。部屋の電気を付ければ、ベッドの上でぬいぐるみを抱えて丸くなっているAがいた。なにそれかわいすぎじゃない?小動物?
近付いて髪に触れて、あぁなんだ寝てるのかってちょっと安心した。ほっぺに涙のあとがあるからきっと泣いたんだ。かわいそうに。って俺が元彼の話出したからだ。ごめんね。
よっぽど熟睡してるのか、髪を撫でても頬に触れても起きる気配がまったくない。こんなんじゃ悪い男にすぐ食べられちゃうよ。朝のインターフォンのことといい、この子は無防備すぎ。心配だよまったくもう。
「A、ごめんね」
そう呟いて、眠ったままのAのおでこにキスをした。うん。やっぱり起きる気配はない。そういえば、昨日はあんまり?ほとんど寝てないみたいだし、引越しで疲れてるだろうからこのまま寝かせてあげよう。
おやすみ。
Aに布団をかけて、もう一度頭を撫でて部屋を出た。
→
149人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花(プロフ) - ななさん» 温かいお言葉ありがとうございます!拙い文章ではありますが、続けて書いていけるように頑張りたいと思います! (2019年4月23日 23時) (レス) id: 20c6cc5c87 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初めまして!素敵な読み物ありがとうございます(*'▽'*)これからも作者さんのペースで投稿待ってます…! (2019年4月22日 19時) (レス) id: 52db76b921 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花 | 作成日時:2019年4月13日 20時